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双亡亭壊すべし【ネタバレ】第205回「〈双亡亭〉と〈紅〉」感想!

更新日:

双亡亭壊すべし【ネタバレ】205回

瀕死の〝坂巻泥努〟を担いだ凧葉務は
黙々と階段を上がっていた。

2人はこの時間を利用して
「対話」を試みる。

 

凧葉は〝泥努〟に———
1.この〈双亡亭〉の建っている「意味」?

2.ガチガチに緊張した素人の〈紅〉を
どうやって〈モデル〉にしたのか?

―――の2点についてを尋ね、

それに対して〝泥努〟は————

1.〈双亡亭〉は
「意味」がわからない〈謎〉だからからこそ
人は想像し、脳で遊び愉しむことができ、
〈謎〉が解けた時点で
「普通の日常」と化してしまうので
その〈謎〉は明かせないというコト、

2.〈紅〉は『弟の話』をするうちに
〈モデル〉らしくなっていった事

――――を、凧葉に答える。

 

そして2人は「目的場所」の
〈アトリエ〉の天井部分に辿り着く。

そこの床は
多くの「梁」が縦横に
格子状になった〈構造〉となっていたのだ!

 

「応尽の〈心臓〉が
この中どれかに隠されている・・・」
〝泥努〟は静かに呟く。

その凧葉の目の前には———

「帽子~~!?」

無数の
ありとあらゆる種類の「帽子」が
「梁」に無造作に
掛けられているのだった―――――!?

 

 

 

 

 

 

〈双亡亭〉の意味!?

 

ギシ

ギシ

 

タコハは————
上半身と左腕が残った〝坂巻泥努〟を抱えて
只ひたすら「螺旋階段」を上がっていた。

 

2人は〈対話〉する―――

 

「私は〈紅〉というモデルを
気に入っていて・・・
彼女が他の男に取られるくらいなら
バラバラに引き裂いてしまいたい
と思っている。
―――これは画家にとっては
『普通』の事だろう? 凧葉。」

 

「オレにゃアンタの
『普通』がわかんねえよ、
だってアンタはこんな〈双亡亭〉を
建ててるんだぜ!」

凧葉は絶叫する!?

「なんで『階段』の裏側に
『階段』があるんだよ!?

これにはどんな意味がある?

異様な外観!

覗いても
壁しか見えない『覗き穴』!

やたらと立つ
〈避雷針〉や〈風見鶏〉!

行き止まりの〈廊下〉!

奇妙な柱!

高い所にある『帽子かけ』!

こんな〈屋敷〉を作った
アンタの『普通』なんざ
わかんねーよ!!」

 

 

「!?」

 

喚くタコハの首に
〝泥努〟の指が鋭くめり込む!?

 

「繭のように沈黙しろ!?
殺してしまうぞ!」

 

が・・・凧葉が口を開く。
「オマエは前に、この家を作ったのは
『脳を揺らすため』だと言ってたけど・・・
普通はわからんて!?」

 

「お前の『普通』はつまらん」

〝泥努〟が毒づく。

「私にとって〈双亡亭〉の全ては
『秩序』と『意味』の有る〈芸術〉なのだ・・・
オマエにひとつ教えてやる。」

「人間は『意味』から離れて
初めて『自由』になれるのだ。」

〝泥努〟は更に宣う。

「『意味』がわからない事を、
人は色々と想像して
〈脳〉で遊び
愉しむ事ができるのだ。

そこに『謎』を認めるからこそ
興味が持続する。

そんな事も解らないで
此処にいるとはな・・・

凧葉———

お前にとって
この〈双亡亭〉が『謎』なら
興味を持て!

自分には理解不能だと
容易く放棄するな。」

 

「意味があるなら教えろよ・・・」

 

「いいや、教えるものか!
何故なら『謎』が解けた時、
それは只の普通の『日常』に
なってしまうからだ。」

〝泥努〟は語を継ぐ。

「画家のくせに
それが分らんのか、殺す!?」
〝泥努〟の腕が
タコハの首を絞める!?

「オ、オレを殺したら
〈紅〉を助けられねえんじゃ
ないのかよ~!」

タコハが焦る!?

 

「では〈階段〉を登り続けろ。」

 

タコハは黙って
〝泥努〟の命令に
従うのだった――――!?

 

 

 

 

 

階段をひたすら上る凧葉と〝泥努〟でスタートする
今週の「双亡亭壊すべし」———!?

ここで凧葉は
この〈双亡亭〉の建っている「意味」と「謎」を
〝泥努〟に直接問うが・・・

逆に〝泥努〟はそれを理解しないタコハを
徐に殺そうとする!?

確かに―――
一聴、とても難解に聞こえるのだが・・・
「意味」=「料理名」
「謎」=「調理法」に置き換えると
簡単に理解できる。

例えば家庭の味の「オリジナル・カレー」!?
「家のカレー」はなぜこんなに美味しいのかと
人は想像し愉しむ事ができるが・・・
そこに「謎」(調理法や隠し味)があるからこそ
そのカレーにどんなモノを使用しているのかと
「興味」が持続するが————

いざその「レシピ」が解ってしまった時点で
その味はもう「日常」と化してしまう・・・

 

ま! 例えは悪く、論点もズレてしまっているが
当たらずも遠からずという所であろう!?

兎に角、この〈双亡亭〉は———
〝泥努〟が拘りに拘って
わざと「意味なく」
壮大な「謎」を伴う様に作り上げられた
〈一大芸術作品〉なのである。

 

 

 

 

 

 

理想の〈モデル〉を作る方法

 

タコハと〝泥努〟はひたすら上を目指す――――

 

「それにしても、
よっぽど〈紅〉が
気に入ったんだな・・・」

タコハが尋ねる。

「〈紅〉は緊張で身体がガチガチで・・・
気の利いたポーズなんて
できなかったろうにさ。」

 

「その通りだ。
最初は全ての動作が直線的で・・・
〈モデル〉としては
本当に不適だった。」
〝泥努〟が淡々と言う。

 

「〈紅〉は小さい頃から〈武術〉の
鍛錬してたらしいからなァ・・・」

 

〝泥努〟はそっぽ向く。

「くだらん。
女は只、美しければ良いのだ。」

 

「絵描きとしちゃ、
うなずいてやりてえケド・・・
そりゃ女のヒト達にワルいな・・・」
そう諭すタコハに———

 

「なんだと!?」 〝泥努〟が食ってかかる。

 

「まァまァ・・・
あんなにカタい〈紅〉を・・・
アンタはどうやって『モデル』に
させたのさ?」
タコハは素直に尋ねる。

 

〝泥努〟は暫し沈黙し、
「回想」し———

「〈紅〉は弟の話をさせると、
肩の力が抜け・・・
そうなると身体の全てが際立ち、
美しかった。
そして———
私は〈紅〉に話しを続けさせた・・・」

――――と、語る。

 

「へええ・・・それで
そこまでアイツを変えちまうとはなァ・・・」

タコハは素直に感心する。

「初めて会った時、アンタは・・・
絵を描くのは
『診察』するコトだって言ってたよな・・・
それで〈紅〉の『診断』をして・・・」

 

「いや・・・」

〝泥努〟が答える。

「私が視て『診察』するのは
その人間が体験した『過去』と・・・
それを『絵』に練り込む」

ここで〝泥努〟は遠くを見て―――

「しかし、
描いた事は無かった・・・」

――――と、表情を緩める。

 

「思い返してみても、
あんな女を、
描いた事は無かったようだ・・・」

〝泥努〟は続ける。

「何故〈紅〉が
弟の事を話すコトで・・・
柔らかくなって行ったのかは、
私にはわからん。」

 

「わからん・・・のか・・・
ホントに?」
タコハは重ねて尋ね―――

 

「  は  あ  あ  あ  あ  」

 

――――と、
大きく溜息を吐くのだった――――!?

 

 

 

 

 

なんだ! そういう事か!?
〝泥努〟は〈紅〉を良い「モデル」へ育てる事に
シッカリ成功していたのだ!!

そのキイワードは「弟」!?

この「弟の話」で
〈紅〉の様子や所作は一変するのだ!?

 

それを観察する〝泥努〟の心には
様々な初めての「想い」が
去来したことに違いない!?

しかし———
その事がこれから先の「未来」に
果てしない影響を及ぼす事を
この時の彼はまだ知る由もないのである!?

 

 

 

 

 

 

タコハ、笑顔になる!?

 

「なんだ・・・」〝泥努〟が訝る。

 

「いやね・・・
アンタさっき言ったろ。」

タコハは笑顔を向け―――

「『意味がわからない〈謎〉があるから』
『〈脳〉が楽しんで興味が続く』・・・って!」

―――ゆっくりと目元を緩ます。

 

「今、アンタが〈紅〉のコトが
わからなかったって事は・・・
〈紅〉は『謎』ってコトなんだ!

手に入らなかったら
バラバラにするって
言ってたけどよ、

アンタはまだ
〈紅〉に興味を
持ってんじゃないかと思ってさ・・・
なんだかホッとしちまったんだ・・・」

タコハは〝泥努〟をジッと見つめる。

「そんなカンタンに・・・
殺さないってコトかもなって!」

 

「お前は、何を言っている?」

 

〝泥努〟はタコハに向かって
そう言葉を
投げかけるのだった――――!?

 

 

 

 

 

うん! その通りだね!?  凧葉!!

〝泥努〟は口では
〈紅〉をバラバラにすると言ってるが
絶対にそんな事はしないと看破するのだ!

それ程〝泥努〟の言葉の中には
〈紅〉に対する〈特別な想い〉が
隅々まで含まれている事が———

タコハと共に
我々「読者」の心にも
ヒシヒシと伝わって来るのだ!?

そんな人間臭い〝泥努〟は
ホントに大歓迎である!!

 

 

 

 

 

 

〈アトリエ〉の上で——

 

そして2人は階段を登りきる。

 

「着いたぞ・・・」

 

〝泥努〟が宣う。

 

「ここは?」

 

「先刻までいた、
私の〈アトリエ〉の
天井部分だ。」

 

そこは———

そのタコハの足元には———

大きな「梁」が
縦横に組み合わされて
〈格子状〉になった
四角形の無数の「空間」が見えていた。

その四角形の一辺の幅は
タコハの
身長ぐらいだろうか?

その「空間」は
下の景色を見せていた。

 

「あ!」

 

タコハが見下ろすと———

敵味方が入り乱れて
〈死闘〉が繰り広げられている!?

 

「応尽!」

 

タコハはその中に
〝五頭応尽〟を認める!?

 

「奴は自分の〈心臓〉を
他所に置いて、
〝不死〟になっている男だ。」

〝泥努〟が静かに呟く。

 

 

「え!?」

 

 

「よく見ろ凧葉。
この中のどれかに
それが隠されている・・・」

 

そうやって〝泥努〟が促した先———

タコハの足元の
格子状の「梁」には———

野球帽
ソフト帽
ベレー帽
シルクハット
三角帽
ウエスタン・ハット・・・

この世に在る
ありとあらゆる「帽子」が
所狭しと
掛けられているのだった―――――!?

 

 

 

 

 

とうとう「目的地」に辿り着いた!?
そこで2人を待ちうけていたのは
「無数の帽子」達であった!?

そしてその中の一つには
〈応尽の心臓〉が隠されているというのだ!?

ここにきて〈奇妙な宝探し〉が始まる!?

まさか
こんな「童話」めいた不思議な〈展開〉が
待っていようとは
誰も予想しなかったハズ!?

さあ!  増々面白くなってきたぞ!?

と思ったのも束の間!?
この続きは「来週」まで
待たなくてはいけないのである!?

 

 

 

 

 

 

双亡亭壊すべし205回の感想

今週の「双亡亭壊すべし」は———
〈螺旋階段を上がる2人〉と
〈アトリエの天井での出来事〉の2つが
〝泥努〟の「回想」を絡めて
「哲学的」に、時に「感情的」に
あくまで〈対話形式〉で描かれる!?

 

そして今回、特筆すべきは———
やはり〝泥努〟の
激し過ぎる〈心の動き〉だろう!?

1.〈紅〉を誰かに取られるくらいなら
バラバラに引き裂いてやると
激しい剣幕でタコハに噛みつき!?

2.〈双亡亭〉の「意味」と「謎」を問われ
それを全く理解しないタコハに
「苛立ち」と「蔑み」を覚え
首を絞めて殺そうとし!?

3.次にどうやって〈紅〉を
良い「モデル」にしたのかと訊かれ、
自分の「回想」を静かに淡々と語り!?

4.タコハの「笑顔」に
その表情を緩めて彼をジッと見つめ!?

5.そして、天井部に辿り着くと
超冷静に「応尽の心臓」のある場所を
探せと凧葉に指示する!?

――――そう、この短時間に
これだけ大きく、
しかも高低差も激しく、
まるで〝ジェットコースター〟のように
〝泥努〟の心は揺れ動くのだ!?

そんな「心の振り幅」を
我々〈読み手〉も———
タコハと一緒に体感する事で
〝泥努〟の「本音」を
その胸に
直接感じ取ることができるのである!?

 

そして———

さあ、来週である!!

タコハは
「応尽の心臓」を見つけることが
できるのか?

応尽と〝しの〟を倒す事ができるのか?

そして〝泥努〟の「運命」は———!?

〈緊急事態〉が目白押しの
この「双亡亭壊すべし」——を、
来週も決して
見逃す事はできないのである!!!

 

 

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