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双亡亭壊すべし【ネタバレ】第152回「最後の食卓Ⅱ」感想!

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双亡亭壊すべし【ネタバレ】152回

帰黒は見張り番の交替にきた黄ノ下少尉に
自分の身の上について語り始める。

それを聞いた少尉は今までの状況に納得し、
帰黒への理解を深めるのだった。

その頃、タコハは他の面々に
〈双亡亭〉の弱点について話していた。

そこにはほんの一瞬だけ・・・
静かで平和な時間が流れるのであった。

その後タコハは帰黒の元へと登り、
そこから見える壮大な景色に
温かさと希望を見出すのあった。

突然、静寂を破り〝笑い声〟が響き渡る!?

「泥努のいる場所が視える・・・!!」

眠りから覚めた鬼離田姉妹が・・・
〝6つの眸(まなこ)〟で、
坂巻泥努の居場所を捉えたのであった———————!!

 

 

 

アルゴルの上にて―——

〝アルゴル〟の上で哨戒中の帰黒は
交替にきた黄ノ下少尉に
これを機会にと自分の身の上を語り始める。

「帰黒、お前はあの青一という少年と兄妹であり———
己の時代よりも40年も先の世界の者であったとはな・・・。」
その話を聞いた黄ノ下はゆっくりと反芻する。

「お前の髪の毛の『霊力』と、
青一の強力な『武装化』はこれで合点がいく。」

「私達兄妹は異星へと行き、
その星の力を得て・・・
私だけが少尉の時代へと帰って参りました。」

「その異星で戦った敵が————
今この〈双亡亭〉に巣食う『侵略者』なのだな。」

「帰る時に私だけが〝黄ノ下少尉の時間〟に飛ばされ、
そこで12年育ちましたので・・・。」

「この時代の青一と年齢が違ってしまったのか・・・。
〈双亡亭〉は時代が交錯しているのだな。」
少尉は笑みを漏らす。
「軍人は〝在るがまま〟を受け入れるものだ・・・
この状況には既に慣れた。」

「少尉は本当に柔軟でいらっしゃいますね。」
帰黒が優しく微笑む。

「女が気易く男を褒めるものではない。」
少尉が窘める。

「すみません・・・あ!」
帰黒は自分の顔が表に出ている事に気付き、
あわてて頭巾を被ろうとする。
「私としたことが・・・。」

帰黒は幼少から、
他人に素顔を晒してはならぬという
厳しい教えを受けており
頭巾を被り続けてきたのだ。

「帰黒・・・お前には高い能力と度胸とがある。
己もお前に幾度も命を守られた。
そんなお前が・・・
いつまでも見かけに拘っているのが
俺は気に入らん。」

「それは私をお気遣いくださっての・・・」
帰黒が頬を赤らめる。

「お前が身の上を語り出すから
ここに来た用を忘れるところだった・・・。
休憩だ。 己が替わる。
お前は下で食料を食え。」
少尉はぶっきらぼうにそう言うのだった―——————。

 

 

今回は帰黒と黄ノ下残花の〝心の交流〟から始まる。
静かな空気が流れる中、2人の対話が続く。

そう言えば・・・
双亡亭破壊チームのメンバー達は・・・
殆どが相手の事を知らないのだ!

それがこの「休息の時間」ができたことで
自分の事を話し、相手の事をほんの少しだけ知ることができるのだ。

これは————
人間は「心の内」を知らなくても
人のために何かができる、
人を信頼する事ができるというコトの裏返しなのだ!!

それを忘れずに、進み続けて行こうと思う次第だ。

 

 

 

黄ノ下少尉の気合い

一方————
タコハは他のメンバーを前に
食事をしながら〈双亡亭〉の弱点を話すのだった。

「あの帰黒という娘の毛髪が変わる『液体』ヲ、
この屋敷の『絵』に塗レバ、その『絵』を壊セル・・・ダト?」
アウグスト博士が驚きの声を上げる。
「だから泥努が今描いている巨大な『絵』に
その液体を塗るために母屋に向かっていた・・・?」

「そーなんだよ!
あの『絵』に帰黒サンの霊水を塗れば壊れる!
そしたら『侵略者』どもは
もうこっちへは来られないんだ!!」

「フン、そんなシロウトの説ナンカ・・・。」
「今はそんな事を言っている場合ではない。」
タコハの意見に博士とバレットが議論を戦わせる。

そんな中————
「これを帰黒に持って行ってくれ。」
宿木が携帯食料をタコハに渡す。

「なんだ、さっき軍人サンが交替に行ったときにでも
渡せばよかったのによ。」とタコハ。

「いや・・・ちょっとあの人には話しづらくてな。」
宿木が困惑気味に答える。
「昔、私の祖父が黄ノ下少尉の部下だったのだ。」

こうして宿木は祖父から聞かされた
黄ノ下少尉のエピソードを話し始めるのだった。

(ここで主人公は〝おじいちゃん〟へと交替する。)

 

『憲兵』とは〝軍隊のお巡りさん〟のことで—————
高い地位の指揮官とも対等にやり合わなくてはならない
大変な役目だった。

これから話す事は
私ががそんな「憲兵隊」に赴任した頃の出来事だ。

その日、日直士官勤務を命じられ
分隊周辺を巡察していた時の事—————

「おい憲兵! 何故敬礼せんのだ!!」

突然、男が怒鳴りつけてきた。

私はまだ若く、
完全に臆してしまった。

「は! あの・・・貴官の階級は・・・。」

「馬鹿者! この服でわからんか! 見習士官だ!!」

見習士官とは————
「少尉」に任官される前段階の者なのだが
その男は階級章をつけてはいなかった。

「分隊長を呼べ! 貴様を処分してやる!」

その男は突然私に殴りかかって来た。

後で知っ事だが・・・
その男は私的制裁のやり過ぎで
何度か問題になった者だった。

私は殴られながらも黙って耐えた。

と、その時!

私の前に立ち、殴られるのを防いでくれた男がいた!

「なんだァ? 貴様はァ!」見習士官が吼える。

「部下が失礼をしたかも知れぬが・・・
自分も貴方が・・・見習士官か、軍属か、保安隊か、
身分を認識できる階級章がなければわかりません。」
男は動じない。

「貴様ァ! 陸軍の士官を侮辱するかァ!!」

「そうではない。
自分とこの者が貴方と初対面である以上、
身分が分からねば敬礼はできないと言っている。」

「なんだと!」 見習士官が刀を抜こうとする!

 

ガチ!

 

男は士官の刀の柄に、自分の刀の柄をグッと押し付けて
一瞬で刀が抜けないようにする!

「逃亡兵も上官の階級を偽称することがある。」
男はグッと詰め寄る。
「貴方がそうなら自分は任務を果たすだけです。」

「貴方は如何に―——。」
(男の眼に野獣の殺気が走る。)

「くそ・・・」

見習士官はその迫力に恐れをなして逃げ去った。

私は男に礼を言うと、
「礼など要らん、
軍紀を守らせるのが己の仕事だ。
もしも貴様が己の班に来たら、
『気合い』を教えてやるのだがな。」

そう言ってその男は去って行ったのだった―——————。

それが黄ノ下少尉との初めての出会いだった。

 

(ここで宿木に話がバトンタッチする。)

「こんな話を小さい時からズーッと聞かされてみろ・・・・」

「そりゃまた大変だ・・・。」タコハも同意する。

「特に祖父は酒に酔うと・・・
黄ノ下少尉の英雄譚をずっと話して聞かせるのだ。
だから『黄ノ下少尉』は・・・
私にとっては・・・その・・・。」

「あんたの『ヒーロー』・・・みたいなモンか?」
タコハが適切な比喩を言う。

「そうかもな・・・。」

「まァ・・・そりゃしゃべりづれぇよな~。
オレもピカソと喋れって言われても
上手く話せんもんなァ。」
タコハは顔を強張らせるのであった——————。

 

 

若き日の黄ノ下残花は、やはり黄ノ下残花そのものであった!!
今とは全然何も変わってはいない!!

この昔のエピソードも胸をすく逸話で、
聞いていると・・清々しい一陣の疾風が心の中を駆け抜ける!!

こんなにカッコよく生きれたらどんなに人生楽しくなるだろう!!
そう感じずにはいられない「理想の生き方」を体現している男・・・
それが黄ノ下残花なのである。

 

 

 

温かい夕日

「帰黒サン。これゴハン!」
タコハは〝アルゴル〟の天井へ登って
食料を帰黒へと渡す。

「ひゃ―—、ここ高いなァ・・・もう夕方かァ。」

タコハは額に手を当てて周りを見回す。
黄ノ下と帰黒も一緒に見ている。

「暗くなると不利になる・・・
急がねばならん。」黄ノ下が言う。

「そ・・・そうか、
紅も早く助けないとダメだし。」
タコハが心配で顔を曇らせる。

「でもさ・・・。」

タコハは———
アウグスト博士、
バレット夫妻
宿木

鬼離田姉妹、
青一と緑朗
―———を順番に見やる。

「こんなコワイ〈双亡亭〉に入って初めてさ・・・
オレ・・・ちょっと、
今イイ時間を過ごしてるカンジなのさ・・・。」

「まだ先はわかんねーし、不安ばっかだけど・・・。
まだ全部が〝絶望〟じゃあねえなって・・・。」

「だってオレ達には・・・仲間ってのがいるんだもんな。」
タコハはしみじみ言う。
「この〈双亡亭〉は寒すぎる・・・
でも仲間のいるトコはあったかいよ・・・。」

タコハの眼の前には荒涼とした世界が広がっている———————

「だから・・・
真夜中の〝しばれる夜〟の道でも、
ぬっくいストーブある家に帰るんだって考えたら——————

ヒトはしっかりと歩いて行けるんじゃないかなァ・・・。」

タコハと仲間達の視線の先の大空には————————
暮れなずむ〝あったかそうな太陽〟が
空いっぱいにこの夕景を照らし出しているのであった————————。

 

 

〈双亡亭〉でこんなにも壮大な夕日を見る事ができるなんて
誰が思ったであろうか?

眼前に広がるのは—————
紛れもなく人の心に「感動」を呼び起こす景色————。

そしてタコハの言葉が——————
誰もの心の中に、「郷愁」と「人の温かさ」を感じさせる
彼の声が「天からの声」のように聞こえたのは気のせいではない筈!

この素晴らしい景色が
双亡亭破壊チームの仲間と共に見る「最後の景色」とならない事を
心から願ってやまない。

 

 

 

泥努の「絵」の場所へ

「GPSが入った! 電源が戻ったぞ!」
アウグスト博士が映像を見る。
「上空の〝監視衛星〟からの画像も来た!」

「我々の現在地がここか・・・
どうするヤドリギ?」と博士が問う。

「先程の凧葉の話が本当なら、
この〝母屋〟に突入して
泥努が描いている巨大な「絵」のある所まで
帰黒を護衛して行く・・・か・・・。」

「だがハッキリとその場所がわからナイ・・・。」
バレットが答える。

「だいたい・・・泥努が本当にこの建物内に
いるかどうかもわからんのだゾ!」博士も叫ぶ。
「どうする!? 〝アルゴル〟で突入するか!?」

「イヤ待て!
むやみに突入しての全滅は避けねばならない!」
バレットの語気も粗くなる。

「待て待て! 2人とも熱くなるナ!
判断はもっと落ち着かないと・・・」宿木が割って入る。

 

きゃは・・・
きゃははは・・・・

 

―————突然、狂喜に満ちた嗤い声が
辺り一面に木霊する!!

 

「視える・・・視えるわ。 きゃはは!」

 

〝2つの眸(まなこ)〟を宿した瞳がカッと見開かれる!

 

「泥努のいる場所・・・
大きな『絵』が・・・視えるわ・・・!」

 

き ゃ は は は ・・・・

 

「鬼離田・・・。」

その場の全員が見た光景。
それは―—————

鬼離田雪姉妹が
〝6つの眸〟を光らせて
坂巻泥努の巨大な「絵」がある場所を
感知している姿であった——————!!

 

 

鬼離田姉妹の復活!!
そして菊代から受け継いだ眸(まなこ)を合わせた
〝6つの眸〟で、一気に泥努に居場所を捉えたのだ!!

もうこれは最終章の始まりか?
それとも本当の終わりへの始まりなのか?

その答えは・・・?
来週を待てという事である!

 

 

 

双亡亭壊すべし152回の感想

今回は前々回に引き続き————
みんなの束の間の休息が描かれる・・・
その名も「最後の食卓Ⅱ」である。

そもそも「最後の食卓」というタイトルからして
静かな時間はこれが最後である、
物語も終わりが近づいている
という暗示めいたものがあり・・・
読者に嫌な胸騒ぎを覚えさせるのである。

それはタコハ達も覚悟しており、
この「貴重な時間」を心の底から堪能するのである。

が! 安心しよう!

作者は今回このタイミングで
壮大で、希望と温かさを感じさせる〝夕日〟を見せてくれたのだ!

これは「人間の心」が〈双亡亭〉に勝利するという
〝良い暗示〟だと思って差し支えないであろう!
いや、そう信じるしかないのである!

 

さて、来週である!
クライマックスの始まり!
泥努対タコハの最後の決戦・・・
対話の始まりでもある。

裏で動く五頭応尽と〝しの〟の動向は?
紅の運命は?
青一と緑朗はいつ目覚めるのか?
そして泥努とタコハはもう一度話しをするのか?

これからも読者の予想を遥かに上回る
激しい展開が待ちうけているに違いない!

あの壮大な夕日が見せてくれたのは
明るい明日の景色、
輝く未来への第一歩————
そう信じて
来週を待とうではなか!!

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