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双亡亭壊すべし【ネタバレ】第150回「最後の食卓1」

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双亡亭壊すべし【ネタバレ】150回

タコハ達はアウグスト博士の誘導の元、
安全な場所へと避難し・・・〝束の間の休息〟を取る。

そんな中、軍人の黄ノ下残花が、
一般人のタコハに「何の理由でここにいるのか?」と尋ねる。

タコハがその質問に答える前に————
みんながあまりに空腹だったことから、
〝携帯食料〟を食べながら————

アウグスト博士やバレット夫妻が
何故ここ・・・〈双亡亭〉に来たのかを————
それぞれが話し始めるのだった。

みんなの話がひと段落したところで、
最初の黄ノ下の質問がタコハの元へと返って来る。

これをいい機会と、
タコハは自分が何故ここに来たのか、
今までの経緯を
その理由を———————
全て話すのであった。

 

その頃・・・
〈双亡亭〉の母屋、
〝泥土のアトリエ〟では————

作品を書き続ける坂巻泥土に
五頭応尽が無邪気に話しかけるのであった————————!!

 

 

 

束の間の休息

「よし、この位置なら狙撃されにくいハズ・・・。」
アウグスト博士が自走転換器「アルゴル」で
安全な場所へとみんなを導く。

 

ガ  コ  !

 

宿木が「アルゴル」の横の収納庫を開くと
そこには大量の〝携帯食料〟が揃っていた!!

「帰黒、再度の〝狙撃〟が無い様、状況を報告しろ。」
黄ノ下が見上げて言う。

「現在、ここを狙う〝銃を携帯した者〟は————
半径2町以内にはおりません。」

帰黒は〝アルゴル〟のてっぺんに立ち、
舌を空中に出して【味知覚】をフル稼働させる。

「私が歩哨に立ちますゆえ、
皆様は暫しお休みくださいまし。」

ここに束の間の・・・・
戦士たちの〝休息の時間〟が訪れるのであった———————。

 

 

前回に引き続き、束の間の〝平和な時間〟が
辺り一面にゆっくりと流れる。

それにしてもなんて凄すぎる歩哨だろうか!!
「味知覚」で人間探知機と化した
この〝帰黒サン〟のおかげで—————

ここにいる全員が
「安心」と「安全」に保障された時間を
ゆっくりと過ごすことができるのだ!!

ホント帰黒さまさまである!

 

 

 

〝携帯食料〟の晩餐

「へ―———!」
タコハが〝携帯食料〟を見て驚く。

「それはなんだ・・・?」
黄ノ下が初めて見るモノに興味を示す。

「黄ノ下さんだっけか・・・
これはメシだってさ。」タコハが答える。

「で・・・負傷者達の具合どうだ?」
黄ノ下が話題を変えて尋ねる。

「そこに倒れている鬼離田姉妹は————
疲れだろうってハカセが言ってた。
帰黒サンの髪の溶けた霊薬をひたしたガーゼを、
口に含ませたから
すぐに気がつくだろうって・・・。」
タコハは説明を続ける。

「青一は帰黒サンに治療されてるし、ガンジョーだからなァ。
だけど・・・オレァ・・・緑朗が・・・心配なんだ・・・。」
タコハは不安気に続ける。
「さっき、帰黒サンが頭に霊薬をつけてくれて・・・
息もあるようなんだけど・・・
ハカセもこのまま様子を見るしかないってさ・・・。」

「それは不憫なことだ・・・。」黄ノ下が呟く。

「アンタ・・・案外優しいんだな。」タコハが軽く微笑む。

「銃後の弱き者を気遣うのが〝男児の心〟だ。」
黄ノ下がキッパリ言い切る。

タコハは更に笑顔になる。

「貴様は凧葉というのか?」軍人が訊く。

「え? うん・・・」とタコハ。

「貴様は一般の民間人と見た。
戦う術も胆力もない筈だが・・・
何故そこまで身を捨てて動く?」

「貴様は〝なんの理由〟で此処にいるのだ?」

黄ノ下はタコハに向かって・・・
こう問うのであった——————。

 

 

ここで初めて「タコハ」と「黄ノ下」—————
2人だけの会話にスポットが当たる。

今まで一緒にいるシーンはあったと思うのだが・・・
実は2人は話した事がなかったのだ!!  これは意外だ!!

そして、
傷付いた面々の「命」が無事なのを
タコハの口から聞かされて、
安心はしたのだが・・・・
タコハと同じで・・・緑朗がやはり心配である。

それだけ緑朗が狙撃された事実は
読者の心に深く衝撃を与えたのである・・・・・。

早く緑朗の元気な顔が見たい―———
そう願い続ける読者が日本全国にたくさんいるのだ!!

そして黄ノ下残花が—————
「〝何の理由〟で此処にいるのだ?」と、
徐にタコハに質問する。

軍人である黄ノ下には民間人であるタコハの行動が
全く理解できないのであろう。

そのタコハの答えを早く知りたいので
すぐに次へと読み進めよう。

 

 

 

それぞれの理由

「私も知りたイし、妻も知りたソウダ。」
バレット夫妻も横から会話に加わる。

「そ・・・そこまで訊かれたから話すけどさ・・・。」
タコハが半分照れながら言う。
「じゃ、これでも食べながら・・・・。」と
〝携帯食料〟に手を出すが・・・食べ方が分からない。

「この〝携帯食料〟は・・・ラベルの向きに立てて、
横にあるリングを引く。」
「すると、内部で水分と生石灰が化学反応を起こして熱が生ジ、
中の食物が温まるのダ。」
宿木と博士が〝食べ方〟をタコハ達にレクチャーする。

「シチューが熱々でうめ~!」
タコハが味を堪能する。

「これは行きつけのブルックリンの
一流ダイニングのシェフに作らせた特別製なのだ!!」
博士は美食家で、食に関しては他人の分もちゃんと慮っている。

「私は子供の時分から・・・
常に腹を減らしていたからな・・・・
食い物の心配なぞ願い下げなのダヨ・・・。」

「君はそこから〝飛び級〟で、
若くしてデューク大やジョン・F・ケネディ大の
超心理学の博士号を取ったんだろう?
大したものサ。」バレットが賛辞を贈る。

「で・・・お前みたいな大会社の社長サマが
どうして除霊なんぞをやってるんだ?」博士が訊き返す。

「妻が〝霊能力〟を覚醒させてネ。」バレットが答える。

「『メアリー』は火災で死んだ私達の娘で・・・
妻のジョセフィーンはその時からずっと―———
娘の可愛がっていたこの人形を抱いてイル。

自宅の焼け跡から見つかった・・・
この〝腹話術用の人形〟を見た時カラ、
妻の心は壊れてしまっタ・・・

そしていつからか、
この人形を介して「炎」を出現させるようになっタ。

そして「炎」を出す前後にダケ、
心が戻ってくるんでネ・・・・。」
バレットがそう語を結ぶ。

「しかし大企業の————
『バレット・コーポレーション』CEOの座を蹴ってまで、
なぜ世界中を〝除霊旅行〟していル?」
博士が更に突っ込んだ質問をする。

「私は会社を追い出されたのサ・・・
私が本業に集中していなかったカラ、
経営陣と息子達の全員一致でクビ・・・のようなモノダ。」

「でも妻と旅をするのは————
とっても楽しいものダヨ。今はそう実感していル。」

「除霊って・・・コワクないのかい・・・?」
タコハがバレットに素直な質問をする。

「そこなのだヨ、タコハ!」バレットが叫ぶ!

「私達には妻の〝発火能力〟があル。
おかげで霊現象は
私達を傷つけられナイから恐怖もナイ。」

「が・・・しかし君は違う!」
バレットはタコハを注視する。
「君にハ・・・なんの〝超能力〟もナイ・・・・
それなのにナゼこんなトコロで
無謀ともいえる挑戦をしているのダ。」

「先程君が私に聞いた質問ヲ・・・・
私の方こそ君にしたいノダ。」

「君には恐怖はナイのかタコハ?
何が君をそこまで駆り立てル?」

「ええ・・・と・・・・」タコハは戸惑う。

「己(おれ)と同じ質問だ・・・
貴様は答えると言ったぞ。」黄ノ下が語を継ぐ。

「だって・・・ささいなコトだぜ・・・
オレのせいなんだよ・・・。」
タコハはみんなにそう呟くと・・・

今までの長い長い「物語」を————
緑朗との出会いから・・・
紅、セイイチとの関わり、
〈双亡亭〉にのり込んでからの出来事、
死にかけたことなど・・・・
今まで起こった全てのこと、
自分が体験したありとあらゆる事を
その場の全員に語るのであった————————。

 

 

ここでは初めてアウグスト博士の過去や、
バレット夫妻のここまでの状況が語られる。

アウグスト博士は実は「美食家」で、
食に関してはみんなに気遣いをしている事、
小さい頃は貧しく、
自分の頭一つでここまでのし上がってきた事、

バレット夫妻の娘の死と、
彼女が愛用していた人形のこと—————
能力を使う時だけジョセフィーンが正気になる事、
会社を追い出されて
今は世界中を〝除霊旅行〟している事など・・・

みんなが苦しみを乗り越えて、
この〈双亡亭〉へと出向いて来ている事がよく分かる
エピソードとなっている。

 

 

 

タコハの理由:熱意とバカの狭間で

「まあ・・・・そういうコトなんだよ・・・・。」
タコハは頭を掻きながら〝話し〟を終える。
「ま、今さら引き返せなくなったっちゅーか・・・・。」

(話を黙って聞いていた全員が
タコハを静かに見守っていた・・・・。)

「お前はバカじゃないノカ!?」
アウグスト博士が吼える!!

「あの子供に〈双亡亭〉に入ってみろとススめて
トラブルに巻き込んだ!?
自分のせいだカラ・・・その姉に同行した!?
そんなの放っとけばイイだろウ!!」

博士はタコハに掴みかかる!
「オマエはそのために
死ぬかもしれんのだゾ!
イイヤ死ヌ! スグに死ヌ!!」

「だってよ~!」
タコハが反論する。

「この〈屋敷〉に詳しいという名目で、
『民間協力者』として参加させたハズだったんだが・・・・」
宿木が溜息をつく。
「そんな動機だったのか・・・
道理であまり役に立ってないワケだ。」

「あはははは! なんと命知らずダ!」
バレットも笑顔で応ずる。

「知ってるよ!
このオレが〈双亡亭〉で
一番浮いてる役立たずだってことはよ~~!」
タコハは口を尖らす。

「貴様は・・・浅慮で考えが甘い。
体力も無い。
一言で言うと『間抜け』だ。」
黄ノ下残花が容赦なく言う。

 

「だが・・・貴様を少し見直した。」

 

軍人はそう言うと歩哨交代のため、
足早にその場を離れるのであった———————。

 

その頃―—————
〈双亡亭〉の母屋、〝泥土のアトリエ〟では・・・
坂巻泥土が相変わらずの集中力で
紅をモデルに肖像画を描いていた―————。

「今度は・・・なんだ・・・?」

泥土が振り向かずに後ろへ語り掛ける。

「集中しているところをすまないが、
この者から話があるそうだ・・・・・」
〝しの〟が泥土にそう呼びかける。

「ども——、泥土サマァ・・・描いてる~~。」
お気楽に話しかける一人の男・・・
それは五頭応尽であった―——————!!

 

みんなは、タコハの物語を聞いて・・・
呆れると同時に感心する。

そう、それは一見無謀で間抜けでバカな行為なのだが・・・・
タコハじゃなきゃできない事、
タコハだからできる事であるのだ!!

それを十分に理解したみんなは——————
そして読者は—————
タコハに「心からのエール」を送るのである!

そして場面は変わって・・・・
おお! 久し振りの泥土の登場だ!?

今までの〝和みの空気〟が一変し、
ピリッとした緊張感が一気にその場を走り抜ける!!

応尽は泥土に一体何を話しにきたのであろうか?

その真相は来週で—————!!
というコトである。

 

 

 

双亡亭壊すべし150回の感想

今週の「双亡亭壊すべし」は記念すべき150回!!
ということで—————

メンバー達の静かな時間が「クローズ・アップ」されている。

そしてタコハの口から今までの経緯が語られるのだが・・・・
この展開こそが—————
この150回という歴史を振り返るための
〝記憶の回想装置〟の役割を果たしているのである!

そう、この物語の始まりから―——この回までの・・・
〝タコハが関わった全ての出来事〟が一気に語られるのである!

 

「タコハよ! 今までよく頑張って来たなぁ!」

 

君の〝魂の言葉〟が、〝勇気ある行動〟が—————
全ての登場人物の「力」となり、
全ての人を救ってきたのだ!!

戦闘能力はゼロと言っても過言ではなく、
〝特殊能力〟や〝何らかのスキル〟を持っている訳でもない、
元美大生の〝普通の絵描きの青年〟・・・・
それがタコハなのである。

が・・・やはりタコハがいなければ・・・
この物語は成立しない―———。

タコハがいてこそ、この物語は前へと進んで行くのだ!

その事を改めて実感しつつ・・・
今回のレヴューを終わろうと思う。

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