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双亡亭壊すべし【ネタバレ】第148回「姉妹哄笑」感想!

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双亡亭壊すべし【ネタバレ】148回

タコハの「力」を借りて、鬼離田菊代の〝童子〟を見事に粉砕した
鬼離田雪代・琴代の次女と三女の姉妹。

「眸(まなこ)」をもとに戻して一緒に戦おうと
姉に必死で懇願・説得をするのであったが・・・
菊代は聞く耳を持たず、〝一刀童子〟を召喚する。

最早戦うしかないと覚悟を決めた2人は
姉との〝最期の戦い〟に挑むのであった。

そして—————
紙一重で菊代を倒した雪代と琴代のもとに、
ようやく「眸」が戻って来る。

一方、倒された菊代は〝優しい慈愛の瞳〟で妹達を見つめながら
液体となって消え去るのであった————————。

あははははははは・・・・・

辺り一面に雪代・琴代の狂ったような笑い声が響く!
菊代は死ぬ前に自分の「眸」を妹達に託していたのだ。

その姉の「愛」に答えるかのように
滝の涙を流しながら
ひたすら哄笑し続ける雪代・琴代姉妹であった————————!!

 

 

 

返してたもれ! その眸(まなこ)

鬼離田雪代・琴代姉妹によって
「タコハのスケッチブック」から生み出された〝童子〟は———————
ゴムのようにしなやかな「反発力」と、鋼鉄のように固い「打撃」で
姉の菊代の〝童子〟を粉々に粉砕するのであった!

 

「がは・・・。」

 

菊代は吐血し、ガクガクと膝崩れする。
「バ・・・バカな・・・私は知らない・・・あんな〝童子〟・・・」

「この〈双亡亭〉でも・・・
私達は・・・色々あったんじゃ・・・。」琴代が答える。

「さあ、お姉さま。」姉妹は声を揃える。

 

「私達の『眸』を返してたもれ。」

 

雪代と琴代はこれが〝最後のお願い〟と言わんばかりに
〈双亡亭〉の亡者となった姉に力強く訴えるのであった—————————。

 

 

凄いぞ!!  〝タコハの童子〟!!
菊代の想定外のとんでもない「力」を発揮して、
すべての童子を破壊する。

そして雪代・琴代は亡者と化した姉に必死で呼びかける!
これだけでも雪代・琴代は姉に対して
絶対的な信頼と強い絆を持ち続けていることが見て取れる。

たとえ敵になっても「何とか助けたい」という思いが
心の奥底にずっと刻まれているのだ。

この姉に対する妹達の「絆」に涙する読者も少なくない筈・・・・。
この多様なサブキャラの個性も
〝藤田ワールド〟には無くてはならないものなのである。

 

 

姉妹の埋まらぬ溝

「一度『宿眸の法』で一人に集めた『目』は・・・・
その者が死ぬか、同意しないと返らない。」雪代が続ける。

「だから『眸(まなこ)』を返してほしいのじゃ。」

「・・・私の同意が欲しいのねぇ。」菊代が醜く笑う。
「そして私も殺したくはない・・・・・と。」

「ホント・・・雪代も琴代も甘いこと。」
菊代の六つの眸(まなこ)が歪む。
「私達 三姉妹はそんな甘い生活はしてこなかったでしょオ?
腐った食べ物を与えられ、
牢屋に閉じ込められて、
毎日が過酷な修行の日々・・・・。」

「・・・・そうじゃ・・・お姉さま・・・。」琴代が苦悶の表情を浮かべる。
「共に苦労した記憶がそんなにあるのに・・・・

なんでじゃ!?

なんで菊代姉さまは敵になっとるのじゃ!?」

雪代も堪らずに絶叫する!
「私達の父親は五頭応尽じゃ!
母親を無理やりに身籠らせた・・・
私達の『加幻満流道場』の始祖じゃ!!」

「奴に一泡吹かせたいじゃろう!?」 2人は叫ぶ!

「幼い私達を地獄に突き落としたあの男と戦いましょう!!
そのためにはお姉さまの『目』を使って奴の弱点を見つけんとならんのじゃ!
だからお姉さま!!
お願いだから目を覚ましておくれ~~!!」

2人は必死に姉を説得するのであった。

 

「おほほほほほほほ!!」 菊代がいきなり笑い狂う!!

 

「『目を覚ませ』と言ったな?
ああ・・・起きているとも・・・五頭のこともちゃんと理解している・・・・。」

「ただ・・・」菊代は自分の顔を指差す。

「この『菊代』の体を支配している『我々』が・・・・、
その『記憶』を使って―————
『人格』をそれらしく構成しているだけに過ぎない。」
そう言い放つ菊代の顔は人間のソレではなかった―——————!?

2人は愕然とする。

「もう認めろ。」菊代らしき生物は畳み掛ける。
「この『女』は最早『肉親』では無い。」

「さあ、お前達のなじんだ方法で殺してやる。」 菊代は印を結ぶ。
「緑朗と同じ処へと行くが良い・・・。」

「来たれませい! 荒鬼神!! 〝一刀童子〟!!」
菊代の後ろに巨大な刀の姿をした〝童子〟が出現する!!

「・・・・為ん方無し・・・・・か。」姉妹が声を揃える。

「我ら姉妹は暫しの間『鬼』となりますので—————
お見苦しきは御目を逸らして下さいますよう。」雪代が啖呵をきる。

「やるのかよ・・・?」タコハが不安気に言う。

「前に『絵』に引き込まれたのを助けて頂いた折、
『アンタは何がしたいんだ?』とお前に聞かれ、私はこう答えた・・・・。」
琴代はそのまま続ける。
「『双亡亭のどこかにいる父親に文句が言いたい。』と・・・・。」

「その為の『時』が今。」雪代が言い切る。
「もう覚悟したのじゃ。」

そこには並々ならぬ決意の塊となった雪代・琴代姉妹が
大地に足をしっかりつけて堂々と立っているのであった—————————。

 

ここでは姉妹の最終決戦の緊迫感を邪魔せずに、
そのまま次章へと走ろう!

 

 

最後の対峙

ヒョオオオオオオオ・・・・・

双亡亭の母屋の前。 広い空き地に風が吹き渡る。

そして—————
雪代・琴代と、姉の菊代が
〝タコハの童子〟と菊代の〝一刀童子〟が——————

微動だにせず対峙していた。

時が止まり———
空気がピリピリと震える。

空間が更に鋭利に研ぎ澄まされる。

(と・・・タコハの汗が頬を伝いアゴへと流れる。)

この圧倒的な緊張感に・・・誰も息をする者はいない。

 

ポ  ト

 

(タコハの汗がアゴの先端から滑り落ちる——————!!)

 

その瞬間、勝負はついていた!!

 

〝一刀童子〟の鋭い刃が、タコハ童子の顔の真ん中を貫いたのだが・・・・・
それと同時に——————
〝タコハ童子〟の腕が菊代の心臓を貫いていたのだ!!

 

ガハッ・・・・!! 「こっちが・・・・早かった・・・のに・・・。」

 

声にならない絶叫が菊代の顔を包み込む。

「でも・・・一番の目的の・・・緑朗・・・は・・・
殺し・・・た・・・から・・・・結局・・・私の・・・勝ち・・・・・。」菊代は生き絶え絶えに言う。

 

「そりゃどうかなァ・・・・・。」

タコハの言葉がいきなり割って入ってくるのであった———————!!

 

 

荒野を吹きすさぶ風。
向かい合って対峙する者たち―——————。

この〝鬼離田姉妹の戦い〟が、
まるで〝西部劇の決闘〟のようで、めちゃくちゃカッコイイ!

勝負は一瞬で決まる。この紙一重の緊張感。
うーーん・・・ホント、シビれる。

そして気になるのは—————
「緑朗を殺せたから私の勝ち」という菊代を否定するタコハの言葉・・・・・
これは一体何を意味するのか?
逸る気持ちを抑えて次へと読み進もう。

 

 

 

眸(まなこ)の絆

「なん・・・と・・・言った・・・・?」
その言葉を聞いた瞬間に菊代の目の色が変わる!?

「あのよ・・・さっきアウグスト博士に緑朗を診てもらったのさ・・・・。」
タコハは続ける。「そしたらよ・・・・・。」

(一瞬だけ時間を遡り、博士が緑朗の診察した時へと戻る。)

 

「バカモノが! ちゃんと確かめたのカ!?」
博士がタコハを怒鳴りつける!
「この子供の心臓はまだ動いておるではないカ!!」

「ええ!? オレてっきり・・・・!」

「他にもバイタルサインがアル! 死んでナイゾ!」

「帰黒サン!」タコハが助けを乞う!

「はい!」帰黒は急ぎ自分の髪を緑朗へと巻き付ける。

(そして時間は元へと戻る。)

 

「だからざまぁ見ろ!」タコハが叫ぶ。
「おめーらの目的なんて何も果たされてね―—んだよ!!」

「・・おのれ・・・・おの・・・・れ・・・・。」

悔しさに歪む菊代の片目にある3つの「眸(まなこ)」が
フッと消え去り1つに戻る・・・。

「・・・っ!」
「眸が・・・私達の眸が戻ってきた・・・・!!」雪代と琴代が目を押さえて叫ぶ!

「これで・・・・ようやくお姉さまのお姿をこの目で見られる・・・。」
琴代はきれいな眸を菊代へ向ける。

「・・・・・・イヤァね・・・見ないで・・・・・・・。」
菊代は血を吐きながら次女と三女を見つめる。
「・・・お・・・前・・・達に見られる・・・・ような・・・・
柔な姉さまで・・・なくって・・・よ・・・・・。」

そう言った菊代の両の眸は澄み渡り———————
優しく抱きしめるように雪代と琴代を包み込むのであった——————————!!

と!

ポウ!    菊代の2つの眸は突然消え去り・・・・

ブワッ    菊代の体は一瞬で液体と化して零れ、消え去るのであった―——————。

 

きゃははははははははは

 

きゃははははははははははは

 

その静寂を引き裂くかのように―——————
雪代と琴代の大きな笑い声がワンワンと響き渡る!!

「菊代姉さまはやっぱりお姉さまじゃったよ・・・・。」雪代が目を伏せて呟く。

「最期には・・・最期にはやっぱり、
ちゃんと私達のためにご自分のお力を遺して行って下さった・・・・。」
琴代も頭巾で目を隠しながら言う。

 

きゃははははははははははは

 

きゃははははははは   ははははははははあ

 

雪代と琴代は姉から受け継いだ「眸」を合わせた
それぞれの3つの「眸」から―——————
滝の様な怒涛の涙を流しながら

いつまでも、いつまでも
姉のためにいつまでも

ずっと笑い続けるのであった―——————————!!

そして——————
その哄笑は〝弔いの鐘〟のように辺り一面に響き渡るのであった。

 

 

ここで読者に「嬉しい知らせ」がもたらされる。
〝狙撃された緑朗が生きていたのだ!!〟

良かったぁ~!  最高!!
ありがとう藤田先生!!

この知らせを聞いて、全ての人達が胸を撫で下ろしたに違いない。
それくらい緑朗が生きているのは素晴らしい事なのである!

そしてもう一つ、特筆すべきは————————
鬼離田姉妹の「絆」の強さである!

命を賭けた勝負の後、
元へと戻った菊代の「瞳」の美しさといったらどうだ!?

その瞳に揺蕩う「慈愛の海」と、「深い愛」で
雪代と琴代を包み込むのである。
そして菊代は自分の「眸」を2人にしっかりと分け与える。

その姉の愛の深さに、2人は「哄笑」という形で答えるのだ!
これはまさに感涙ものである。

 

 

 

双亡亭壊すべし148回の感想

今回の「双亡亭壊すべし」は—————
前回からの〝鬼離田姉妹の戦い〟にハッキリと決着が付く!

そして様々な〈対立項〉が・・・
「姉妹の戦い」を通して描かれる。

「敵」と「味方」、
「懇願」と「覚悟」、
「見たさ」と「見られなさ」、
「優しさ」と「憎しみ」、
「笑い」と「涙」・・・・・

そして「姉」と「妹」と———————————!!

あらゆる局面で様々な〝相反する項目〟が出現し、
それぞれが化学反応を起こしながら
一つの大きな流れを形作っていく。

それは深く分け入ると—————
人間の「生」と「死」、
「善」と「悪」、
「天国」と「地獄」、
「神」と「悪魔」などの
観念的な部分にまで及んでいるのである。

結局のところ何が言いたいのかというと———————
この世には常に「相反するモノ」が一緒くたに存在し、
私達はその2つの間を
いつも大なり小なり〝揺れ動いている〟ということ。

我々のようなちっぽけな人間は
自然に抗っているようでいて・・・実は流されており、
いつも「不安定な存在なのだ!」と言いたかったのだ。

が! 常に安定し、確実なモノが一つだけ存在する。
それが「人の愛」なのである。

上に挙げた「対立項」も
ベースに「愛」があることにあなたは気付かれただろうか?

この2つの「対立項」の中心部に——————
根底に、横に、上に、そのいたるところに———————

探してみればいろんな場所に「愛」が存在するのが
実感できる筈なのである!!

そんな中でも
今回は「姉妹愛」が大きくクローズアップされ、
そこに姉の死が絡み、
最後は哄笑で涙するという複雑なラストを迎える。

今まで語ってきた「愛」を実感できると、
この姉妹の歪な心情が十分に理解ができる・・・
いや、しっかりと納得できるのである。

そんな哲学的な面も含めて、
この〈双亡亭〉と、これからもトコトン付き合っていこうと
心に誓った〝ある晴れた春の日〟なのであった—————————!!

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