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双亡亭壊すべし【ネタバレ】第190回「アトリエにて」感想!

更新日:

双亡亭壊すべし【ネタバレ】190回

〈昭和七年の世界〉で———
育ての親「瑞祥」と対面した帰黒は

瑞祥の「謝罪」を受け入れ
自らも「赦す」旨を涙ながらに伝える。

と!

これで「封印解除」ができたと
瑞祥は満足気に宣う。

そう! 帰黒に掛けられた
「呪い」を解く「言霊」が
この〝赦す〟という言葉だったのだ。

そんな2人の心の交流を経て
タコハと帰黒は再び
〈双亡亭〉を目指すのだった――――!?

 

一方—————
〈双亡亭〉の〝泥努〟のアトリエでは————

〝坂巻泥努〟が夥しい数の
「紅」の『絵』を描き続けていた。

そんな〝泥努〟に
「紅」は弟の話をし———
会話を続けるうちに
〝泥努〟の表情に
少しづつ変化が現れる

 

そんな中———

突然!?

〝五頭応尽〟が「アトリエ」に乱入する!!

「この世と『サヨナラ』すんのァ・・・
テメエだ。」

応尽は相変わらずニヤつきながら
不敵にそう嘯くのだった――――!?

 

 

 

 

 

赦し赦され、行く未来!?

瑞祥と帰黒は「時の廊下」で向かい合い
「心の言葉」を交わす―――

帰黒は瑞祥の謝罪を受け入れ
その上で「赦す」と宣い、
深々と90度以上頭を下げる。

 

「これにて―――
『言霊封印』解除の儀は
しまいじゃ。」

瑞祥は上を向き————

「・・・この呪い〈子腐〉を解くのに、
呪った者の『言霊』は
実はほとんど必要ない。」

一気に続ける。

「要るのは
かけられた者の

『赦す』

―――そのただ一言・・・・」

 

「そんな・・・
簡単な『言霊』で・・・
よろしかったのですか・・・?」
帰黒が涙を拭いながら言う。

 

「じゃが、その一言は———
当人にとっては、
何よりも口にするのが
難しいじゃろう?」

瑞祥は語を継ぐ。

「『呪詛』は———
身を怨念に浸し、
全霊を込めて行うものじゃ。

それを解くのに、
この世で一番〈行い難いコト〉を
せねばならんのは
道理じゃろう。

すなわち―――
人にとって
一番難しいのは・・・

害を与えた者を『赦す』こと・・・・

その分、
その『言霊』は
ただ口に出すだけで
霊験が有るのじゃ・・・

当人の『心』がどうであれ・・・な。」

 

瑞祥は帰黒の左側へと
歩み進んで行く。

 

「お前はどうやら心から
言うてくれたようじゃがの・・・」

 

「ず・・・瑞祥様・・・」
帰黒が振り返る。

 

「お前はこれから
〈バケモノ屋敷〉を
壊しにいくんじゃろう。」

瑞祥は前を向いたまま言う。

「必ずお勝ち。」

「それと———
『生水』を
飲むんじゃないよ。

お前はすぐ
腹を下すんだから・・・」

 

「瑞祥様! 私は・・・!」

帰黒は瑞祥の背中に叫ぶ!!

「私は・・・悪い娘です・・・」

 

「ふん・・・妾ゃ
しめっぽいのが苦手さ・・・」

瑞祥は両手で目元を覆う。

「これだから、
『捨て子』は面倒なんじゃ・・・」

帰黒は瑞祥の背中が見えなくなるまで
ずっと、ずっと
見送るのだった―――!?

 

「帰黒サ——ン。」

凧葉が後ろから呼びかける!

 

「はい、ただ今。」

こうして
タコハと帰黒の———

一瞬だけの
「昭和七年への旅:瑞祥対面編」は
終わりを告げるのだった―――――!?

 

 

 

 

 

やったね!!  帰黒の「呪い」が解かれたところから始まる
今週の「双亡亭壊すべし」!?

そしてここでは
〝美しい涙〟を、随所で見ることが出来る。
帰黒の「和解」と「容認」と「赦し」の涙、
そして瑞祥の「謝罪」と「懺悔」の涙————!?

やっぱり「人間の涙」って素晴らしい!!

このように全てを「浄化」する力を
持っているんだなと、
改めて実感する事ができた次第である。

 

 

 

 

 

「アトリエ」の紅!?

一方、〝坂巻泥努〟の「アトリエ」では————

黙々と
創作活動が
繰り広げられていた。

〝泥努〟は「紅」に
様々なポーズを命令し、

夥しい数の『絵』を生み出していく————

 

(「紅」はその光景を見ながら黙考する。)

 

 

——————————————————
床と壁は
私の『絵』で
悉く埋まっている。

私には『絵』のことは
わからないが・・・

〝坂巻泥努〟の描く速度は
ものすごく
速いのではないかと思われる。

こうして私をモデルに、
何十枚も描き続けている。

もうどれだけ
時間が経ったのだろう———

数時間か・・・
それとも数日か?

ここでは全然わからない。

緑朗は、
あの恐ろしい『追っ手』から
どうやって逃げ、
今どうしているのだろう・・・

〝泥努〟は
弟は死ななかったと言う。
それを信じるしかない。

そして私は
焦りを表情に出せない。

もし出してしまったら
〝泥努〟から「平静にしろ」と、
クレームが出るからだ。

だから私は
心の中に
『闘志』を押し込め

モデルを続けて
『反撃の時』を待つ。

そして
改めて思う。

この男はなんだ・・・
この「虚無」に満ちた〈屋敷〉を建て、
そこに巣食う〈侵略者〉達を支配して
「道具」のように使う・・・

外の人間達には
自分の『絵』を認めないと
憎悪を燃やし———

その他の者には全く無関心。

そうかと思えば、
姉との哀しい思い出に
揺れる事もある。

そして何より
この男の〝意志ひとつ〟で
〈双亡亭〉の全ての『絵』から
〈侵略者〉が
この地球にやってくると言う。

その〝意志ひとつ〟とは———
あの『絵』が完成した時、

あの大きな『絵』に
〝泥努〟が最後の筆を
入れ終わった時に・・・

彼の意志で
全部の『絵』の
通路が開くのだ!?

そんな事はさせない!

 

だが〝泥努〟は言った———

 

『私が死ぬと、
『絵』・・・つまり奴らの『通路』は
自動的に開きっ放しになるぞ。』

 

奴らは———
この〈双亡亭〉から溢れ、
海を目指す。

死ぬ者も多いだろうが、
いずれは海に達し、
その数を増やし、
この地上を制圧するだろう。

 

だから———

 

この男を殺してもダメなのだ!!
では一体どうすればいい!?

私はずっと―――
焦りながらモデルをしている。
『良い考え』が思いつかない・・・

もしかしたら、
緑朗が誰か・・・
何とかしてくれる人を
連れて来てくれるかも・・・

その時を待って———
—————————————————

 

と!

 

「紅・・・」

〝泥努〟の乾いた声が
そんな「紅」の思考を
一気に打ち破るのだった―――――!?

 

 

 

 

 

そうか・・・やはりそうだったか!!
「紅」は、ただモデルをしているのではなかったのだ!

〝泥努〟の「絵」や「性格」を分析し
倒す機会を狙っていたのだ・・・!?

が、ここで我々読者は
とんでもない事実を目の当たりにする!

それは————
『〝泥努〟が死ぬと『絵』(通路)は自動的に
開きっ放しなる。』 ————ということだ!?

嘘だァ!! それじゃあ〝泥努〟を倒せないじゃないか!

では、打倒〝泥努〟には
一体どんな「方法」があるというのか・・・

それを見つけるまでは
〝泥努〟には手も足も出せないのである!!

 

 

 

 

 

楽しそうな〝泥努〟

 

「なに・・・?」 「紅」は〝泥努〟に言葉を返す。

 

「先刻、お前がした———
弟がお前の持ち物を
勝手に使う話をしろ・・・」

 

「え・・・
緑朗の話をまた・・・?」

 

「しろ。」
〝泥努〟が冷たく言い放つ。

 

「緑朗は昔から
いい子だったんだけど・・・
ひとつだけ
困ったコトがあって・・・」

「なんでも姉の・・・
お前の持ち物を
使いたがるのだったな。」

〝泥努〟は続ける。

「お前の長ぐつを
『ぶかぶか』なのに
外に履いて行ったり。」

 

「そう・・・新しいのを
雨の日に
使おうと思ったらなくて、
そしたら・・・」

 

「外で汚して
来たのだったな。」
〝泥努〟が言葉を繋げる。

「そう・・・傘の話もだ。」

 

「私が買ってもらった
お気に入りの傘、
さすのが楽しみだった。」

(それが
曇り空の朝、
あの子の様子が
ヘンだと思ったら・・・

その時には
もう
壊していたんだわ。)

 

「もう・・・使っていたという訳だ・・・・」と〝泥努〟

 

(なにか・・・
このヒト、
楽しそう・・・?

まさか・・・)

紅は漠然と感じる。

「使ってみたかったのだ・・・」

「え?」

「姉の持ち物を使って・・・
大人の気分になってみたい時が
幼い時分にはあるモノなのだ・・・。」
泥努が無表情で語を継ぐ。

「緑朗が・・・?」
紅がキョトンとする。
「まさか・・・」

「姉にはわからないかもな・・・」

泥努は目を細める。

「私は、お前の弟の『霊体』を
自分の体に隠した・・・
その時、緑朗の意識の『色』が
私にはっきり視えたのだ。」

そして———
泥努は紅を見据える。

「・・・わかったことがある。」

「お前は、緑朗にとって
良い姉らしい・・・」

「ええ?」 紅が軽く驚く。

「紅・・・おまえは前に、
私の姉の『最期の言葉』について、
解釈をしてみせた事があったな・・・」

「今度は、
私がお前に〝緑朗の思い〟を
教えてやろう・・・」

「な・・・何か・・・
〝泥努〟・・・お前・・・
楽しそう・・・」
紅が素直に言う。

〝泥努〟は少し上を向き
首を右に傾け、少し言葉を溜める。
「・・・・ふむ。」

「そうだな・・・
私は———
お前と話していて・・・」

そう言って足を組み
右手を顎に当てる。

「楽しくなくはないな・・・」

そう言う〝泥努〟の顔には
どこか楽し気な「色」が
浮かぶのであった――――――!?

 

 

 

 

 

うへぇ! ここで「読者」は信じられないモノを目撃する!

なんと! 〝泥努〟が周りにもシッカリと分かる程の
「微笑み」を浮かべ、「楽しくなくはない」と宣うのだ!!

「楽しい」でも「楽しくない」でもなく、
「楽しくなくはない」という・・・
否定語を否定するという
何ともひねくれた「表現」で
自分の状況を分析しているではないか!?

あれ? このままいけば・・・
もしかすると「紅」が〝泥努〟を懐柔できるのでは??
などと非常に甘くご都合主義的な「展開」も
考えられるのでは??

などと勝手に「妄想」を逞しくするのだが・・・・
ホントにそうなって欲しい・・・
出来ればこのまま〝泥努〟には味方になって欲しい!!

そう感じてやまないのは
私だけではない筈である—————!!

 

 

 

 

 

応尽乱入!?

 

と!?

 

ギイイイイイ・・・

 

突然
「アトリエ」の扉が開く!?

「・・・応尽、
もう来るなと・・・
言ったろう。」

〝泥努〟は
キャンバスから目を離さず
言い放つ!?

扉口には〝五頭応尽〟が立っていた!?

 

「そう言うなよ泥努サン。
『サヨナラ』言いに
来たんだからよ!」

 

軽薄で下品な声が響き渡る!?

 

「言っとくケド、
この世と『サヨナラ』すんのァ・・・
テメエだけどな。」

そう嘯く
〝応尽〟の後ろには
アウグスト博士から奪った
「大型転換器」が
その不気味な姿を
見せているのであった————!?

 

 

 

 

 

おおぉ!?  突然の応尽の乱入だ!!

とうとう飼い犬が牙を剥いたのだ!!

久し振りに応尽の顔を見たが
その相変わらずの「悪人ずら」と
品行方正の欠片もない
そのお下品な言動が
〝泥努〟の「アトリエ」に響き渡る!?

そして応尽の後ろには
あの「転換器」が・・・!?
鎮座しているではないか!!

え?  これが応尽の「奥の手」なのか?

それで本当に〝泥努〟に勝てるのか??

 

が!?
「一発触発」のこの続きは
「来週」へと持ち越されるのである!!

 

 

 

 

 

双亡亭壊すべし190回の感想

今週の「双亡亭壊すべし」は———
〈帰黒と瑞祥の和解と謝罪〉と
〈〝泥努〟のアトリエでの出来事〉が—————

丹念な「心理描写」の元、
「紅」の心の動きと
〝泥努〟の表情の変化を対比させて
繊細且つ大胆に描かれる!?

 

特に今回注目なのは
〝泥努〟の様々な「表情」だろう!!

1.『絵』を描いている時の冷徹で敢然とした
真剣この上ない程に無機質な「機械の様な表情」。

2.「私が死ぬと、奴らの通路は開きっ放しになるぞ」
という言葉を吐く時の――――
「人形」の如き何の感情も現さない表情。

3.弟の話をしろとせがむ・・・
無表情の中にも、どこか若干間が抜けたような
「可愛さ」を感じさせる表情。

4.「紅」に楽しそうと言われて
「ふむ」とそれに素直に答える、
明らかに「微笑み」を浮かべて
とても楽し気で「人間臭さ」を感じさせる表情―――――

このように――――――
一見無表情に見える〝泥努〟も
これだけの細かい表情の変化を浮かべ続けるのだ!

そう、なんやかんや言っても
〝泥努〟は私達と同じ感情を持っている
1人の青年に他ならないのである!!

その事をここでもう一度
強く実感することができ、

さらに〝坂巻泥努〟に対する
「興味」と「驚き」が
渦のように沸き起こる!?

それがこの「双亡亭壊すべし」の
面白さの一端を担う事に
見事に成功しているのである!!

 

 

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