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双亡亭壊すべし【ネタバレ】第189回「言霊封印」感想!

更新日:

双亡亭壊すべし【ネタバレ】189回

突然!? 帰黒の髪は四方へ伸びて膨張し
辺り一面を覆い尽くす!?

育て親の瑞祥は
こうなっては仕方がないと
「包囲」を諦め、
凧葉と帰黒に昔の出来事を語って聞かせる。

それは帰黒が幼い時———
珍しく「金魚」を気に入ったため
瑞祥が2匹買ってやり、
帰黒は愛でて片時も離れずに見ていた。

が、やがて寿命が訪れ・・・

1匹が死んでしまった時、
帰黒は自分の気持ちを「制御」できなくなり
〝髪の毛〟が家屋を覆い尽くすほどに
「暴走」したのだった!?

瑞祥はこの「暴走」を防ぎ、
帰黒を守るために「言霊封印」を行い
その中でも「逆の言葉」を言い続けることで
その者の人生を操る呪い・・・
〈子腐〉をかけて
帰黒の「霊力」を封じ込めていたのだ。

回想を語りながら
2人と共に「時の廊下」来た瑞祥は
今までの事を許してくれと
帰黒に深々と頭を下げる。

帰黒は涙ながらに許す旨を伝える。

「『封印解除の儀』はこれでお終いじゃ。」
そう言った瑞祥の顔は
どこか晴れ晴れとしているのだった――――

 

 

 

 

 

 瑞祥の溜息

帰黒の「髪の毛」が四方八方に伸び膨らみ
信徒たち、凧葉、瑞祥がいる
全ての「空間」を
恐ろしい勢いで埋め尽くす!?

 

「もうお止めください瑞祥様!
私は世の為に
戦いに参らねばなりません。」

帰黒は瑞祥を見つめる。

「あの〈双亡亭〉は
壊さねばならぬのです!」

 

「あーあ・・・
こうなるコトは分かってたんだよ!」

凧葉が怒りの表情で言う。

「どんな子供にだって、
やりてえコトができる・・・
そんな時、
いくら育ててきたからって
それを口で押し込めるコトなんて
できねぇって。」

「ようわかっとるの・・・若いの。
やれやれ・・・」
瑞祥は溜息を吐くと———

「お前達、ご苦労じゃったの・・・」
と、信徒達に
労いの言葉をかけ―――
「帰黒がこうなったら・・・
もう・・・手に負えんわい・・・。」

そう言って
昔の出来事を語り始めるのだった―――――!?

 

 

 

 

 

荒れ狂う帰黒の〝髪の毛〟!!
その驚くべき「力」の発現で幕を開ける今回の「双亡亭壊すべし」!!

その力の凄さに「やれやれ・・・」と
溜息混じりに瑞祥が引き下がる。

けど、ちょっと待って!!

こんなに簡単に「拉致」を諦めたり、
草臥れた溜息をついたり、
信徒達を優しく労ったりと・・・

これは———
今までの瑞祥のイメージとあまりにも
かけ離れているではないか!!

え? これまで我々読者が作り上げてきた
瑞祥と、ホントの瑞祥はかなり違うのか??

そんな疑問の答えを探すべく
いざ「次章」へと歩を進めて行こう!

 

 

 

 

 

瑞祥の回想:暴走する髪

 

瑞祥は凧葉、帰黒と歩きながらゆっくり語り始める。

 

 

——————————————————
・・・帰黒の髪が
『霊薬』に変わると知ってから
少し経った頃のこと———

ある金持ちの信徒の家に招かれた時、
そこに「金魚」がおってな・・・

帰黒はいたく気に入って
ずっと見ておった。

日頃は何も欲しがらないから
これは珍しいことでな・・・

金魚屋から2匹程買ってやったのさ。

帰黒は大喜びで、
金魚から片時も離れんかったわ。

でも・・・
どんなモンにも寿命がある・・・

金魚の一匹が死んじまって
帰黒は泣きじゃくってのう・・・
金魚鉢の前から
いつまでも動こうとせんかった。

そして、無理矢理に動かそうと
もみ合った時———

 

「いや~!!」

 

帰黒の髪が
いきなり四方に広がり膨張したのじゃ。

それは本当に物凄かった・・・
その髪の毛は部屋を吹き飛ばし
家から溢れ
庭を覆い尽くしたんじゃ。

この「霊力」を
封じ込めないとならん・・・

そうしなければ
いつかこの子は
妾の手に負えなくなると思うた・・・。
——————————————————

 

 

瑞祥はそう言葉を締めくくり
回想を終わらせるのだった――――!?

 

 

 

 

 

おぉ!? やはり帰黒は幼い頃に「髪」が暴走していた!?
瑞祥の回想では「髪」が屋敷を覆い尽くすほど荒れ狂う!!

しかし・・・
この暴走具合を目の当たりにしてしまうと
可愛い帰黒も
恐ろしく見えてしまうのも無理はない・・・

果たして瑞祥は
これから———
どのように対処するのだろうか?

それを知るためにも
すぐに「次章」へとページを繰ろう。

 

 

 

 

 

『言霊封印』:〈子腐〉(こくさり)

瑞祥の回想を聞き終えた凧葉は質問する。

「それでさっき言ってた、
ナンとかの封印を帰黒サンに・・・」

「『言霊封印』っていう我が宗門の、
いわゆる『呪い』の法じゃ・・・」

「呪いだァ?」 凧葉が訝る。

「言葉にゃ『魂』があるんじゃ。」
瑞祥は丁寧に説明を始める。
「良いコトバを使えば
現実に良いコトがあって、
悪いコトバを使えば逆になる・・・

それを念を込めて
他人に送りつけて
心と体を呪縛するのが『逆言挙げ』
・・・『言霊封印』なのじゃ。」

だから・・・
『お前は醜い』
『その姿を人前に晒すでない』
――—等の言葉で・・・

帰黒の『霊力』をへし折り
封じておったのさ。」

「ひでぇじゃんか!
そのせいで帰黒サンが
どんだけ苦労を・・・」
凧葉が怒りを露わにする!

「でもな、こんなコトァ
世の中の親が
自分の子供にやっとる
ありふれたコトじゃ。」

「え?」

「『おまえはダメだ』
『親がそうじゃないのに
おまえが幸せに
なれるわきゃない』・・・

あのな・・・

親が子に言う
非情な言葉は
全て『呪い』なんじゃよ。」

瑞祥は続ける。

「親だけが頼りの
世間の狭い幼子に、親が・・・
『自分より上等になるなよ』と、
願いを込めて
心に刺す『呪い』じゃ。

最も効果的に
その子の人生を操る
罪深い『呪い』・・・

妾の先輩はその『呪い』を
〈子腐〉(こぐさり)と言っとった。

この『白水白城教』の教祖・瑞祥が
そんな世間の親が
誰でもやっとる『呪詛』を
お前にかけておったのさ。」

それを聞き、帰黒は唖然とする。

「だっ・・・だったらすぐ!
その『コトダマ』の
封印を解いてくれよっ!」

凧葉が瑞祥の両肩を鷲掴みにする!

「その〈子腐〉の『呪い』を
解く方法あるんだろォオ!?」

「方法は・・・
あるにゃあるが・・・
妾だけじゃ解けんのじゃ・・・」

「だってアンタが
呪いをかけたんだろォ?」
タコハが喚く!

「そうじゃが解くには、
かけられた方が言う
『言霊』も要るんじゃよ!」
瑞祥が腕を組む。
「果たして帰黒に
言えるかどうかなんじゃ・・・」

 

「も~、なんだよ~!」

 

「もう良いのです、凧葉様・・・」

帰黒が後ろから語りかける。

「私は、瑞祥様に
お暇申し上げる事ができただけで、
十分ですから。」

 

「ふん・・・そんな事言って
また戻って来るんじゃろうが・・・」

 

「それは・・・
〈双亡亭〉を壊す為には
命を賭さねばなりませんから、
お答えできません・・・」

 

「お前程の『霊力』があれば
〈化け物屋敷〉ごとき
屁でもないじゃろ。」

 

「あの〈屋敷〉の禍々しき『力』は、
私のそれを
軽く凌駕いたしますので・・・」

 

と!?

 

周りの「風景」が——
幾多の光が灯り重なり
「帯」になって
道路を形作る「空間」となる。

 

もう既に帰途への入り口についたのだ!

 

「あ・・・」 凧葉が気付く。

「ここでございます。」 帰黒が報告する。

「ふん、ここがその
『九十年後の世』とやらに
通じとる『時の廊下』かい・・・」
瑞祥は額に手を翳し
遠くを仰ぎ見る――—

「何やら面妖な『気』が
渦巻いておるわ。」

「お見送り、
有難うございました。」
帰黒が目を閉じる。

 

「誰が親を捨てて行く
薄情者を見送るかね。
ただここを
見物したかったのさ。」

 

瑞祥は凧葉を
ジロリと目をやる。

「おヌシ・・・
ただの間抜けヅラだと思うたら・・・
なかなかやるの・・・」

 

「へ?」

 

「妾のかけた
言霊の封印〈子腐〉は、
やはり言霊・・・
コトバで効果を
軽くできるのじゃ。」

「先刻、おヌシは
それを帰黒にやりおった・・・
おヌシは
言葉に『力』があるようじゃ。」

 

「あははは、まっさかァ・・・」

 

「おそらく前にも
帰黒に似たような事を
言っておったんじゃろう。
会った時、あ奴の〈子腐〉は
かなり解けておった。」

「もしくは・・・
誰か・・・心に・・・」
瑞祥は帰黒を見る。

 

「ナニナニ何よ?」 凧葉がニヤケる!?

 

「おヌシにゃ
関わりのない事・・・
それより。」

瑞祥は袖の下から
何やらゴソゴソ取り出し
凧葉に投げ渡す!?

「持って行け。
お守りの『ひょうたん』じゃ!」

「先刻、殺しかけた詫びじゃ。」

 

「・・・ばーちゃん・・・」 凧葉は感激する。

 

「ええい早く行かんか!
そのツラ見とると
癇に障るわい!!」

 

 

「瑞祥様。」

帰黒が改まり———

「今まで本当に
お世話になりました・・・
幾久しくお健やかに。」

――――最後の挨拶をする。

 

「けっ、金ヅルがいなくなって
妾ゃあ大損さ。
まァ しゃあないか・・・」

瑞祥は毒づき——

「じゃ・・・餞別代わりに、
お前の〈子腐〉を
解いてみようか・・・
そこに立ちな。」

 

「はい・・・」

瑞祥は帰黒を見つめるのだった―――――

 

 

 

 

 

「言霊封印」・・・!?  〈子腐〉!?
なんかトンデモナイ単語が飛び出したぞ!?

ここでやっと帰黒に課せられた
「重い十字架」の正体が明かされる!!

そう、帰黒の恐るべき「霊力」を抑えるため、
それが帰黒自身を救うことになる為に、
瑞祥は〝敢えて〟帰黒に「呪い」をかけたのだ!!

これも帰黒に対する深い「愛」の一つなのだと
深く納得することができ、

そんな瑞祥の「愛」に
普通の愛よりも
果てしない強さをを感じて
胸が熱くなる次第である!!

 

 

 

 

 

You are  Beautiful !!

「・・・おや・・・
お前の心が
何やら―――
薄桃色に色づいとるの・・・」

瑞祥は一瞬で看破する!!

 

「は・・・?
あの・・・それは・・・?」

 

「なんじゃろ・・・
男に惚れた
女心の『色』の様じゃの・・・」

 

「な・・・・・」
帰黒は両頬を真っ赤に染め―――

「わ・・・私は・・・その・・・」
動揺でシドロモドロする。

 

刹那———

 

ー・-・-・-・-・-・-・-
瑞祥の脳裏に
幼く可愛く
珠のように光り輝く
〝まこと〟の笑顔が去来する!
—・—・—・—・—・—・-・-

 

 

「・・・・あの言葉は嘘じゃ・・・」
瑞祥が小さく呟く。

 

「は?」

 

「あの言葉は嘘じゃった・・・」

「本当は お前が
綺麗で綺麗で・・・
しょうがなかったぞ・・・まこと。」
そう言う瑞祥の顔は
優しい微笑に満ち溢れていた。

そして———
90度以上深々と頭を下げる。

 

「ゆるしてくれ・・・・」

 

「・・・・・・・・」
帰黒・・・いや、〝まこと〟の顔が
滝のような涙で埋め尽くされる!!

 

「はい、瑞祥様・・・」

「おゆるしいたします。」
〝まこと〟も、深々と頭を下げる。

 

「難しい事を・・・」
瑞祥は顔を俯ける
「言えるようになりおって・・・」

「ふう・・・」
そして顔を上げる。

 

「『封印解除の儀』は
これでおしまいじゃ。」

そう言った瑞祥の顔は
どこか爽やかな余韻に
満ち溢れているのだった―――—!!

 

 

 

 

 

感動!!  瑞祥の本音と謝罪が読者の胸を打つ!?

正直、今回は帰黒のことで・・・
かなりヘヴィで暗い展開になるモノとばかり思っていたので

この優しさに包まれた和やかなラストを見れたことに
心から感動し、後味も爽やかな最高の読後感を
プレゼントしてくれるのである!

ホント、良かったね帰黒!!

瑞祥の想いも「力」に変えて
〈双亡亭〉を完璧に破壊するしかないね!!

 

 

 

 

双亡亭壊すべし189回の感想

今週の「双亡亭壊すべし」は———
「帰黒と瑞祥の再会と別れ」が
愛憎入り混じったドラマチックな展開で描かれる。

そして今回のポイントは
「人は見かけによらぬもの」だ!!

この回までの「瑞祥」は———
美しい帰黒をいつも酷く貶め、トコトン虐げる
鬼のような意地悪婆のイメージだったが・・・

1.まずは捨て子の「帰黒」を拾い、

2.金魚を買ってやり———

3.「暴走」した帰黒を不憫に思い
その帰黒を守るためにも「言霊封印」の〈子腐〉を行い、

4.帰黒を守るために「拉致」しようとし、

5.最後には本当の自分の気持ちを吐露し
帰黒に謝罪して「封印」を解く!!

――――これらが示す事実は
瑞祥は心優しき老婆であるという事!!

そう、今までの「瑞祥像」とは全く真逆だったのだ!!

確かに・・・お金に目が眩み、
帰黒を利用していた事は否定しない。

が、それは帰黒への愛が根底にあっての事、

この心優しき老婆は
〝いかに帰黒を守るのか〟という事が
最優先事項だったのだ!

う――ん、瑞祥の様なこんなサブキャラにまで
ここまでの細かな心の機微と
見事なまでの存在感を与えてしまう
この「双亡亭壊すべし」!?

来週はどのキャラに
スポットが当てられるのかを楽しみに

興味津々で首を長くして
待っていようではないか!!!

 

 

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