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双亡亭壊すべし【ネタバレ】第171回「ウェルドン館の記憶」感想!

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双亡亭壊すべし【ネタバレ】171回

ほんの少し前の出来事――――
ある親子が磁石を使った「実験」をしていた。

父親はアウグスト・タッカー、
瞳を輝かしている少年はトラヴィス・アウグスト・・・
そう、「アウグスト博士」その人であった。

 

――――そして「時」は今。

「泥努のアトリエ」へと進むタコハ達の前に
アウグスト博士の娘ナンシーと
助手のグラハムが立ちはだかる!?

彼らは〈双亡亭〉にの乗っ取られ
「敵」となったのだ!?

実の娘と対峙するアウグスト博士は
その「戦い」の合間に———
父親を失う事となった出来事を思い出す。

それは―――
幽霊屋敷の調査に行った父親が
その場でかき消えてしまうという
壮絶な「事件」であった!?

その父親がよく使っていた
『線』という〈キイワード〉を思い出し、
自分はその『線』を越えるために
今迄頑張って来たのだと「再認識」する。

 

そんな博士を殺そうと
ナンシーとグラハムの
強烈な「攻撃」が牙を剥く!?

そのあまりの威力に
さすがの博士も
最早これまでかと思われた瞬間・・・

ジョセフィーヌが割って入り
自動走行器を駆って
グラハムへと突っ込んでいくのだった—————!?

 

 

 

 

父の記憶

――――それは少し前の事・・・

 

「ほら、鉄くずがキレイに並んだろう?」

「これが磁石でできる『磁場』だ。」

 

そこには————
「磁石」を使った実験をする親子の姿があった。

 

「うわあ!」
それを見た少年が瞳を輝かす!!

「ファラデーという科学者が
1800年代初期にやった実験だよ。」
磁石を持った人物が懇切丁寧に説明する。

「これが———
『見えない力を見えるようにした』ってことさ
トラヴィス。」

 

「へええ!」

 

私の父は———
アイオワの田舎町の高校の
『理科の先生』だった。

名は〝アウグスト・タッカー〟と言った—————

 

 

 

そして現在———
〈双亡亭〉の母屋の中で

アウグスト博士は
〈双亡亭〉に取り込まれた実の娘のナンシーと
対峙していた――――。

 

「バレット! ユキヨ!
早くタコハとカエリクロを連れて
奥へと進メ!!」
アウグスト博士がみんなに叫ぶ!?

 

「あはははは!」

 

ナンシーの哄笑が辺り一面に響き渡る!

「父さん、彼らは電流で麻痺して
まだ寝ていたようよ!」

ナンシーはグラハムと共に
「電磁波」を博士に放つ!?

 

「く・・・」

 

博士はその攻撃を一人で受ける!

「だからァ父さん。
こっちは2人なのよ!」

「そちらにいくらパワーがあっても
これじゃあ押し負けますよねぇ。」
グラハムが嘲る。

「フン!
『線』の向こう側にいるキサマらには
何を言われても負ける気がせんわ!」

 

「何なのよ!? その『線』って?」
ナンシーがイラつく。

 

「ウルサイ!!
〈侵略者〉の手先になった者の
知っタことではないワ!!」
博士が恫喝する!?

 

(が、心の中で冷静に自分を見つめ直す―――)

 

なんで私は『線』のコトを言った?
何故父の事を思い出す・・・?

 

(博士はそのまま
「記憶の海」へと沈んでいく———)

 

母の死んだ後、
私を実家に預けて・・・

町に住んで———
そこから「学校」に通勤していた父。

少し猫背で
週末に帰って来た時には
科学雑誌を持ってきたり———
一緒にいろんな実験をした父。

父は私を叱る時には
よくこんな言い方をした。

「トラヴィス、
その扉から『そちら側』で
反省をしなさい。」

「謝るまで
こちら側に来るんじゃない。」

 

私は———
そんな父が嫌いではなかった。

科学が好きで私には厳しい父。

(博士は更に深く〝内観〟するのだった―――――)

 

 

 

うわぁ! 博士以外のメンバーは
体が全く動かない「マヒ状態」に陥っていたなんて!?
なんてとんでもない展開だ!?

そしてナンシーのこの「強力な攻撃」は
「博士」をトコトン苦しめる!?

しかもナンシーとグラハムの「✕2」攻撃なので
それを一人で受け続ける
博士はとんでもなく疲れ果ててしまうのである。

そんな戦いの最中、
博士は父親の事を思い出してしまうのが
ここでの「重要ポイント」であり、
それが————
これから続く回想の「序章」としても
大切な役割を果たすのである!!

うん! 相変わらずよく考えられている
脚本と展開なのである!!

 

 

 

 

「線」の意味

その出来事が起こったのは
私が12才の夏の事だった。

「父さ——ん!」
私は草原を父の元へと駆けていた。
「どうしたの?
明日は一緒に実験する約束でしょ!」

「すまんなトラヴィス、
ちょっと急な用事でな。」

「急な・・・用事?」

「ああ、
大学の『心霊研究』の偉い先生のチームが
あの『ウェルドン屋敷』を
調査に来るんだそうだ・・・
その手伝いを頼まれたんだよ・・・。」

「ウ・・・『ウェルドン館』・・・って
あの、お化け屋敷?」

「ははは、
『お化け』なんて
存在しないんだよ、トラヴィス。
不可思議な現象は———
全て科学的分析で解明できるのさ。」

「でも・・・あそこ・・・
10人以上自殺してる人がいるって・・・
噂じゃあそこの奥さんの幽霊が・・・」

「決めつけるんじゃない。
『先入観』は禁物だぞ!
父さんは
それを公平に調べるために
行くんだ。」

「だったら・・・僕も行く。」
トラヴィス少年は笑顔で父を見上げる!
「僕も連れてって!」

父親の表情が一気に厳しくなる。

そして—————

ゴリ

(地面にステッキをめり込ませ—————)

ずずずずず・・・

(トラヴィスの前に一本の『線』を引く。)

「トラヴィス、
この『線』から
こちに来てはいけないよ。」

「どうして!? 父さん!」
少年は必死で食らいつく。
「どうして連れてってくれないのさ!?」

「科学者が研究している場所に
一緒に立ちたいのなら—————
お前も
一流の知識を持った
『科学者』じゃないとな。」
父は静かに窘める。

「トラヴィス、
その『線』を越えるためには・・・
もっともっと勉強しないとな!」

そしてタッカーは歩を進める。

「なぁに、心配ない。
夕飯までには帰るよ・・・」

「父さぁん!」

トラヴィスは
遠ざかる父親の背中に
必死で呼びかけるのだった―――――!?

 

が・・・

父は————
その日の『晩ごはん』を
食べなかった・・・

次の日も・・・!?
次の週も・・・・・・

父は『ウェルドン館』で
行方不明になったのだった―――――!?

 

 

 

ここでは
幼きアウグスト博士とその父親の
淡い「触れ合い」と
「心の絆」が穏やかに描かれる。

いつも緊張を強いられる状況で
唯一ホンワカと和ませてくれるのが
この「章」の特徴なのだ!?

そう! たまには心を落ち着かせて
ジックリと読み味わえるひと時を持ちたい・・・
コクがある「会話」と
のんびりした「空気」を楽しみたい・・・

そう思った時に
こんなシーンに出会ったら
もうこのマンガを手放せない!!

「一家に一冊どうぞ!!」

――――と、
いつでも誰にもお勧めできる
名作なのである!!

 

 

 

 

「ウェルドン館」の恐怖

――――その「1か月」後・・・
大学の先生が
その日の事を話しに来た。

「我々『調査団』は、
『ウェルドン館』の居間に本部を置いて、
各部屋を調べるために
各人に分かれました・・・。

メンバーには『笛』を持たせて
もしも何か『異変』が起きた時は
それを吹き———
仲間に知らせる事になってました。」

 

「あなたのお父さんのタッカー氏は・・・
『笛』を吹いてニッコリ笑い———

『ふふふ・・・
可愛い音色ですね。
ですが、
私がこれを吹く事は
無いでしょうね。』

――そう言って
2階に登って行きました。」

「2階の奥の寝室――
『ウェルドン館』のカーラ・ウェルドンが
自死したという部屋が、
あなたのお父さんの受け持ちでした。」

―――その後私達は
自分の受け持ちを
調べていたのですが・・・

 

ヒイイイ・・・

 

「!?」

 

突然、〝笛の音〟が聞こえたのです!

 

「あれは2階の方です!」「何があった!?」

私は助手と共に
急いで階段を駆け上がりました!?

そしてタッカー氏の受け持つ
部屋の前まで来ると———

 

 

ピイイイイイ―――・・・・・

 

 

その扉の内側から———
さらに激しい〝笛の音〟が鳴り響きます!?

 

「タッカーどうした!?」

 

私は激しくノックしました!?

 

「ここを開けろ!?」

 

ピイイイイイ・・・

ピリリリリリリリ――――

 

それは・・・
もう想像を絶する
物凄い〝笛の音〟でした・・・

〝笛〟は何度も何度も
繰り返し鳴り続き———

 

そして

 

唐突に止みました・・・

 

「タッカー!?」

 

私は中へと踏み込みました!?

 

「!??」

 

――――その時、先生は
何を見たのかを
ついに話さずに帰って行った・・・。

 

ただ・・・分かったのは————

〝父はそこにいなかった〟
という事だけだった。

 

が・・・
私はどうしても
父のいなくなった「部屋」が見たかった・・・

だから
みんなが引き上げた後に
コッソリ「部屋」に忍び込んだ・・・

 

その「部屋」の中———
目の前に広がっていた光景は
死んでも忘れる事が出来ないものだった。

それは――—
家具、
壁、
天井・・・
全てに———
「血飛沫」が
激しく飛び散っており

椅子やベッド
絵画や窓枠、
その部屋に存在する
ありとあらゆる物質が悉く破壊され、
巨大な引っ掻き傷のようなもので
無惨に傷つけられており・・・

それはあたかも———
大きな怪物の「爪」で
あらゆる場所を引っ掻き尽くした様な
惨状を呈していた。

そして床の中央には
大きな二筋の傷が————

まるで大きく鋭い車輪が
線路を滑り去ったように

屋内から窓の外まで
真っ直ぐに続いているのだった!?

 

 

その時から・・・
私は勉強をし始めた。

何がなんでも『線』の向こうへ行くのだ。
父さんを探し出して再会するのだ!

進学の金がないなら・・・「奨学金」を得る!

超難関校に自分を認めさせるのだ。

そう、絶対に行くのだ!!

あの『線』の向こう側へ!

 

(そして博士は我に返るのであった———!?)

 

 

 

うう・・・怖い・・・怖過ぎる!?
まるでホラー映画の如く「ウェルドン館」の事件が描かれる!?

タッカーが調査した部屋の中で
一体何が起こったのか!?
そしてタッカーは何処へ行ったのか?

その真相は怖すぎるので
あまり知りたくはないが・・・
でも、やっぱり知っていたい!?

これが人間の怖いモノ見たさというモノなのか?

やはり「人間の心理」は・・・
複雑にできているのだなと
つくづく思い知った次第である。

 

 

 

 

博士最大の危機

フン・・・
「父親」・・・?
『線』だと?

この感覚・・・
もう随分前に忘れとったわ!

それを
なんで今になって
思い出すんだ・・・・・?

 

バチン

 

「ぐあ!」

博士の右手の「転換器」が砕け散る!?

 

「バカねぇ父さん、
私達2人がいつまでも
『同一射角』でいる訳ないでしょう!?」
ナンシーが嘲る!?

「くっくっくっ! アウグスト!
そんなコトもわからないなんて
本当にトロいな!」

グラハムが叫ぶ。

「これがボクなら
アンタに殴られてたぜ。
『元天才が何やってる!?』ってな!!」
そして目が怒りに燃える!
「『フロルに半人前が色目を使うな』ってよォ!!」

「ああ! ハラ立つ!」
「ああ!! 殺したい!」
グラハムは
狂ったようにガリガリと
「頭皮」を掻きむしる!?

 

と、その手がピタリと止まる。

 

「そうだ・・・」

「殺しちゃおう!!」

 

ヒィイイイン

 

グラハムが
両手の「転換器」を博士に翳す!!

 

――――刹那!?

 

「グラハム!?」

 

ナンシーが大きく叫ぶ!?

 

ボン

 

グラハムめがけて大きな「炎の塊」が飛ぶ!?

 

キュキュキュ!

 

それは―――
恐ろしい勢いで
「4輪自走器」を走らせてきた
ジョセフィーヌの人形が
放った「火の玉」だった!?

 

間一髪!?

 

グラハムは屈んで避ける!?

 

「こ・・・このババア・・・!!」

 

ガ コ

 

ジョセフィーヌはその勢いまま
グラハムへと突っ込むのだった—————!?

 

 

 

 

おぉ!! 博士の危機が間一髪で救われる!?
ジョセフィーヌが割って入ったのだ!?

ナイスだジョセフィーヌ!?

彼女のこの「捨て身の攻撃」が
起死回生の一撃となるのか―――――!?

その答えは————
来週まで待たなくてはならないのである!?

う~~長過ぎる!?  (笑)

 

 

 

 

双亡亭壊すべし171回の感想

今週の「双亡亭壊すべし」は————
「アウグスト博士」と
「娘ナンシー+元助手グラハム」の戦いを通して————
博士の壮絶な「過去」が語られる!?

ここで特筆すべきは———
博士の過去の物語が
「心霊映画」の如き
超強烈なホラー感を醸し出している事だろう。

特に舞台となる「ウェルドン館」の佇まいの
あの不気味な存在感はどうだ!?

〝笛の音〟が響き渡る描写の
あの身の毛もよだつ恐ろしさと言ったら・・・
この迫力はもう「死霊館」をも超えている!?

藤田先生の演出の凄さには
ただひたすらに平伏すばかりなのである!?

 

それにしても今回のように
読むたびにいろんな顔を見せてくれる
この「双亡亭壊すべし」は————

来週はどんなテイストで
我々読者に迫って来てくれるだろうか!!?

そんな楽しみを味わせてくれるのも
このマンガの素敵な魅力の一つなのである!!!

 

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