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双亡亭壊すべし【ネタバレ】第156回「タコハさんじゃないとダメなんだ」感想!

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双亡亭壊すべし【ネタバレ】156回

紅の〝良い変化〟を感じた泥努は
その状態を保たせようと無数の手を伸ばし
「幽体」となった緑朗を捕まえようとする。

が、緑朗は体を柔らかくし、
かろうじて追撃を躱す。

緑朗を援護しようと
紅は泥努に攻撃するのだが
見事にかわされてしまうのだった。

その後、
アトリエの外へ出た緑朗は
さらなる「手」の追跡を躱すため
いったん双亡亭の外へ出ようと目論む。

その頃、違う部屋では
五頭応尽と〝しの〟がタコハについての
重要な話をしていた。

その内容はというと————
タコハや泥努が「絵を描く」という行為が
しの達の侵略を防ぐ「力」があるということ。

そしてタコハが———
〝帰黒の霊水〟を「絵」に塗れば・・・
この世界に続く
侵略者達の『門』を
潰すことができるという事などであった。

その時、2人はある異変に気付く!
それは———
上空に幽体の緑朗が浮いており、
彼が全てを聞いていたのだ。

「泥努の絵を塗るり潰せるのはタコハさんだけ!
これをみんなに早く伝えないと!!」

急ぎ帰ろうとする緑朗に
五頭応尽の魔の手が忍び寄るのであった——————!?

 

 

 

緑朗を救え!

泥努の「絵筆」が空中を縦横無尽に舞う。

「この空間に満ちている———
『人の心に働きかける粒子』、
それをキャンバスという平面に注ぎ込み、
平着させるのが・・・『絵を描く』という事なのだ。」

「紅、顔に生気が戻ったな・・・。」
泥努が静かに語りかける。
「弟の幽霊に会ったからか・・・
なら緑朗はずっと此処にいさせよう。」

「緑朗! 逃げり~~!!」 紅が絶叫する!

その途端
壁に掛かった『絵』という『絵』から
夥しい「手」が
緑朗に伸びて行き
ガシガシと腕や足を掴み取る!?

「つ・・・捕まった!?
今の僕、カラダなんて無いハズなのに!」
あまりの事に焦る緑朗!?

「『侵略者』の腕は精神体の気配を感じて
捕らえることができる!」
緑朗のイメージの父が叫ぶ!
「だが・・・捕まえにくいはずだ!!
だから柔らかい自分をイメージするんだ!」

「うん!」
その瞬間、緑朗の体はゴム人形の様に
突然グニャリと柔らかくなる。

「わ」「わ」「わ!」
緑朗は無数の腕を潜り抜け、
更に「手」を躱しながら
前へ前へと突き進む!

「緑朗逃げり!」

紅はもう一度叫びながら
援護するために泥努へとダッシュする!

「ためらわん!」
両手に短刀と闘気のオーラを纏い、
伊吹を上げて
泥努の喉元へと狙いを定める!

 

奥伝・・・「 花 の 輪 」 ! !

 

紅の「技」が炸裂するが—————

「く・・・!」
あと一歩のところで
無数の「手」に押さえ込まれ——————

その短刀の切っ先と闘気は
あらぬ場所に逸らされる!

 

ザ  ヲ  ン  ! !

 

紅の「エネルギー波」は
方向を変えられて「壁」へと激突し・・・

大きく爆発し、
壁全体が破壊されるのであった——————!!

 

 

いきなり「幽体の緑朗」を捕まえようと決めた泥努!!
相変わらずの気紛れサイコ野郎振りの大発揮である!

にしても! 「幽体」といえども掴む事ができるなんて・・・
この泥努が操る「手」というものはそこまで無敵状態なのか!
と・・・いつもながらに恐れ入る思いだ。

そして、緑朗を守るためなら
死をも恐れない紅の迫力に
兄妹の強い「絆」が窺い知れ、
読者は強く心を揺さぶられるのである。

 

 

 

紅の『青』

「お姉ちゃ~~ん!!」
爆発が大きく、心配のあまり緑朗は絶叫する!

「・・・ほう、良い色だな、紅・・・。」
泥努の顔に興味が広がる。
「名前とはうらはらに・・・
お前の闘志が〝群青の色〟だ。」

「泥努め~~!」 緑朗は悔しさで叫び続ける!

「緑朗、逃げろ! 今の君では何もできない!」
イメージ体の父が緑朗を急ぎ促す。

「お姉ちゃん、必ず助けに来るからね!!」
緑朗はサッと踵を返す。

「緑朗ォ!」 紅も叫び返す!

と! 緑朗はそのまま壁の中へと消え去るのだった!!

「私の『腕』どもからは逃げられはしないさ・・・。」
泥努がキャンバスに向かいながら呟く。

「貴様・・・。」紅がキッと睨む。

「〝青〟が美しいな・・・紅。」
泥努は紅を見ながら繰り返しそう言うのであった。

 

ゴアアアアア

アトリエから外に出た緑朗を
夥しい「腕」達が
これでもかと
追いかけまわし空中を乱舞する!!

「ダメだ~!
この腕どこまでも追っかけて来るよ~!」

「緑朗! もっと外だ! 外に出ればこの『腕』は・・・!」
父親が指摘する。

「そうか! 外の空気の『窒素』に弱いんだった!!」

緑朗は急ぎ外の世界へと向かうのであった―—————!!

 

 

出た!! 芸術家だけにしか・・・
イヤ、泥努にしか分からない精神の「色彩」の美しさ!!

でも確かに「闘志」と聞くと・・・
燃えるような真っ赤や、揺らめく炎の色のイメージなのだが・・・
紅の場合は真逆で「冷静さ」のイメージの「青」なのだ!!

そんな面白さが
泥努の興味を引いていることは間違いない!

それにしても「紅」のこの色が
泥努に気に入られているのは確かなので・・・

この事で————
これから先、泥努に何らかの隙ができても可笑しくはない。
そしてそこから・・・
泥努を一気に倒すチャンスが生まれても良いのでは・・・!!

な~んて・・・
都合のいい事ばっかり考えてしまうのも
読者の性であろう!!

 

 

 

『絵』を描く人間

うって変わって
ここは五頭応尽と〝しの〟がいる部屋—————

その〝しの〟だが・・・先程から微動だにしない。

「あらら、しのちゃん動きが止まっちまって・・・
鞠をついてりゃイイのにさ。」
応尽が不敵に語りかける。
「オイラはただ————
『あの凧葉っちゅう絵描きが生きてちゃ、
しのちゃん達はマズいんだよな』って、
言っただけなんだけどよ・・・。」

「これは・・・」
しのがゆっくりと口を開く。
「ここでしゃべっても問題はないかと思うが・・・

我々は液体状の自身の体を
平面に固着させて
『門』とし、
そこを通過する事で
空間を飛び越えて、
いかなる地へも移動が可能だ。

この『地球』に着いた同胞が
すみやかに我々を呼べなかったのは・・・
着地点が〝平面〟ではなかったからなのだ。」

「ああ・・・地の底は平じゃなかったんだろ?」
応尽が相槌を打つ。

「それから七百年も経ってから・・・
出会った泥努は・・・
同胞の体を使い平面に『絵』を描いた。

我々はその絵の『門』を通って、
この地に溢れかえるはずだった・・・。」

「えっへっへ、でもダメってか。」
応尽が茶々を入れる。
「泥努サマの気合が———
てめえらを支配しちまって
その『門』を自由に使えねえってコトに
なっちまったんだろ?」

「・・・その理由が・・・
今までわからなかった・・・。」
〝しの〟は続ける。
「泥努は確かに
同胞の体を使って平面に塗ったのだ。
平面に均等に置かれた我々の体は『門』となり、
母星と繋がり、自在に開くはずなのだ!

(〝しの〟の顔が憎悪に歪む。)

「それが何故開かない!?
それが何故あの人間の意識で
『門』の開閉が左右されるのだ?」

「くくっ、そりゃ大事なこったな・・・
オイラにゃどーでもイイコトだけどよ。」と応尽。

「そのうち我々は気が付いた・・・。
あの男の『絵』を描くという行為が
ただ『絵の具』という物質を
平面な物質に塗布するだけの
行為ではない可能性があるとな。」

「へええ・・・オイラにゃそんなカンジに見えっけどな。」

「我々には・・・
あの人間の行為が・・・
何か・・・
我々の体以外の何か〝別のもの〟を、
平面の中に注いでいるように感じるのだ。」

「はーん・・・
それがてめえらが————
自分の『門』を操れないワケってヤツかい。」

「そうだ。そして・・・今、
この『双亡亭』内にはもう一人・・・。

〈『絵』を描く〉人間がいる。」

「それが・・・凧葉か・・・。」応尽が得心する。

「あの男は今、
〝我々の敵の星〟の『水』を持つ女と
泥努の『絵』にその『水』を塗るために・・・
こちらへと向かっている。

普通ならばその『水』が『絵』に傷を与えても
すぐに再生するであろう。

しかし!

あの凧葉が泥努と同じに『絵』を描くのなら・・・!

泥努と同じく『絵の具』とは
別のものを平面に注入できるのなら・・・!

凧葉だけが—————
我々の『門』を塗りつぶせると言う事になるのだ!」

 

「待て! しの!」応尽が異変に気付く。

 

その時、2人が空中で見たのは
「霊体」となった緑朗で・・・

しのは———
今の話を全て緑朗に聞かれてしまった事を
悟るのであった———————!!

 

 

そうか! そうだったのか!!
これでやっと分かった・・・
何故しのがタコハを殺そうとするかの〝真の理由〟が・・・!!

『絵』を描く〝芸術家〟こそが、
侵略者の『門』を塗りつぶす事ができる
唯一無二の存在だったのだ!

ここにきてこんな設定が出て来るとは
ホント恐れ入る!

そう、タコハの主人公たる最大の条件は・・・
〝絵描き〟であることだったのだ!?

しかもタコハの場合は————
帰黒の「霊水」を手に入れているので
なおさらである。

そして————
そのことを偶然知ることとなった緑朗・・・
この後の展開はどうなる?

そのまま次へと読み進もう!!

 

 

 

タコハじゃないと!

「タ・・・タコハさんじゃないと・・・」
空中で緑朗が真っ青になる。
「ダメなんだ・・・。」

「霊体のガキ・・・!? なんだアイツ。」
応尽が訝る。

「あれは緑朗・・・凧葉の仲間だ!」
しのが狂暴さを滲みだす。
「ちいい、話を聞かれた!?」

 

ザッ

 

絵という絵の「額縁」から伸びた夥しい手が緑朗に迫る。

「逃がすな!」 しのが叫ぶ!!

緑朗は「手」から逃げる!!
そして後もう少しで窓へと到達する・・・

 

「結界!」  応尽が印を結ぶ!

 

ギキン!!

 

「ああっ!」

緑朗が「窓」に跳ね返される!?

「へ! これであの霊魂は『双亡亭』から
外へは出られねえ!」

「出番だぜ、是光」
応尽の使役する
「式神」の〝是光〟がユラリと立ち現れる。

 

(泥努の『絵』を塗りつぶせるのはタコハさんだけ!
これをみんなに伝えないと!!)
緑朗はこの状況にトコトン焦る。

 

「あのガキの魂が—————
肉体に戻ってよけいなコトをさえずる前に
霊体ごとすり潰しちまいな!」

「行け!!」

泥努の命令で
是光は追い詰められた緑朗に迫るのであった——————!!

 

 

全てを知った緑朗に危機が迫る!?

それにしても「緑朗」は—————
「手」に追いかけられたり
応尽に襲われたりと・・・
「霊体」になってからは踏んだり蹴ったりではないか!

そんな彼もちゃんと救われるのか?
それを知るには来週を待たねばならないのである。

 

 

 

双亡亭壊すべし156回の感想

今週の「双亡亭壊すべし」は————
「幽体の緑朗の冒険」と「絵描きの宿命」の2つが描かれる。

「緑朗の冒険」の方は————
彼が「幽体」となったことで
様々な場所を巡ることができ
それがストーリーと有機的に絡み合い

いつのまにか・・・
彼がこの物語のホスト役を担い
全てを牽引していくという演出がとても面白い!

が・・・残念ながら緑朗は
「幽体」になってからは
〝ろくな目〟にあってないので・・・

早く元に戻って
元気な姿を見せてもらいたいものである。

 

そして、
今回のメインは「絵描きの宿命」の方であろう!

「芸術家」・・・絵描き達の隠された能力が
「地球」の命運を左右してしまうという・・・
とてつもなくブッ飛んでいて—————
しかも素敵で
且つ今までに見たことも聞いたこともない
この大胆な設定には驚かされる。

そう、まずはこの事に
読者の誰もが度肝を抜かれてしまうのである!?

己の描きたいという「気持ち」の欲するがままに
他人の命や周りの状況を顧みず
ただひたすら貪欲に『絵』を描き続ける・・・
侵略者を統べる闇の画家「坂巻泥努」

一方————
ひたむきなまでに他人の笑顔のために
そして仲間の絆のために
自分の命もいとわずに
頑張り続ける笑顔の絵描き「凧葉 務」

この———
「闇」と「光」、
「陰」と「陽」、
「自己主義」と「他己主義」、
「マイナス」と「プラス」の—————
両極端な画家である
「泥努」と「タコハ」—————

この2人の対話と対峙が
これからの
「双亡亭の物語」の核となっていくに違いないのだ。

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