【 キングダム 604話 あらすじ・ネタバレ 】
馬南慈の後退指令を無視し、尭雲軍は前に出る。
ドドドドドドド
【 秦右翼・飛信隊後方 】
尭雲軍とぶつかる飛信隊。
淵が皆を鼓舞する。
「一歩も退がるなァ!我々はあれを突破して李牧を討ちに行くのだァ!」
ヌオオオラァ!
「いい鼓舞だ 淵さん」
河了貂は後方から激突した両軍を見ていました。
『勢いは飛信隊にある・・こっちが押している・・でも、予想の上まではいってない・・・信と羌瘣の姿が戦場に埋もれているからだ・・・』
隊を引っ張るはずの信と羌瘣はいつもの精彩さを欠いていました。
趙峩龍を討つために限界を超えて戦ったため、二人とも体が回復していないのです。
【 秦右翼・飛信隊前線 】
我呂は信の不調を察します。
「どうした大将 朝早すぎて調子上がんねェのか」
「うるせェ我呂」
強がる信でしたが、趙峩龍軍の徐林に刺された傷口の痛みで思うように動けないでいました。
「お前の調子が出てくるまで俺らがお前の前を張ってやる 行くぞ岳雷のダンナ」
「オオ」
我呂と岳雷が信の前に出ます。
「行くぞ飛麃!」
オオオ!
【 趙左翼・尭雲軍 】
尭雲のもとに前線から報告が入ります。
「飛信隊・信を見つけました!飛麃とかいう強部隊の後ろにはいかえていると」
十槍も尭雲も、信が昨日の傷が原因で後ろにいると判断。
尭雲は号令を出します。
「行け十槍!飛信隊・信の首を切り落として持ち帰れ!!」
オオオッ!!
その時!
横から尭雲軍本陣をめがけて突進してくる部隊が現れます。
ドドドドドォ
「見えたぞ!尭雲軍本陣だ!」
番陽が兵を鼓舞します。
「行けェ!一気に尭雲の首を取るのだァ!」
現れたのは王賁率いる玉鳳!
尭雲も十槍も玉鳳・王賁の存在に気付きます。
「行け」
「御意」
雷雲と十槍数人が玉鳳めがけて突撃!
玉鳳は関常隊が前に出ます。
「宮康の仇だ!」
【 朱海平原・中央前線 】
李牧軍と王翦軍の戦いは真っ向からの攻め合いとなっていました。
王翦軍・田里弥1万に対し李牧軍・共伯も一万。
田里弥は自ら矛をふるうタイプではありません。
ですが田里弥軍の兵は個々の戦闘能力が異常に高く、彼らは田里弥特有の練兵によって賢く戦う兵団であり、
現場で臨機応変な対応が取れる、”柔と剛”両方の強さを合わせ持つ軍でした。
しかし、
その戦い方が李牧軍・共伯の兵には一切通用していないのです。
そしてこの時、なぜ通用しないのか田里弥にはまだ分かっていませんでした。
「どういうことだ・・・」
【 朱海平原・趙中央軍後方 】
田里弥軍と共伯軍の戦いを後方から傅抵が見ていました。
「なめんなよ王翦軍」
交戦中の共伯軍と次に控えている雷伯軍は長い年月をかけて李牧に戦術を叩きこまれた兵の軍でした。
それは一人一人が李牧の戦術を理解した李牧直下兵と言っていいほど。
「わかってるか、お前らは今、やばい連中と戦ってんだよ」
【 朱海平原・秦中央軍後方 】
田里弥軍が攻めきれないでいる様子を王翦は注意深く見ていました。
しかし、王翦の目を持ってしても
この李牧軍の奇妙な強さの理屈を見抜けません・・
王翦はすぐさま”探り”を送ります。
王翦からの合図を受け、倉央軍が共伯軍に突撃を開始。
田里弥と違い倉央は自らが矛を持って戦うタイプの将です。
力任せに共伯軍を討ちまくる倉央。
それは”強烈な探り”でした。
【 朱海平原・趙中央軍後方 】
傅抵が倉央軍の突撃を見つめていました。
「分かる、分かるよその力技・・急いでるしな」
笑みを浮かべる傅抵。
「でもな、それでも謎を解かない限り李牧様の兵にはすぐに通用しなくなるんだよ」
ククク・・・
キングダム 604話 END
【 キングダム 605話 考察 】
共伯軍が大鶴陣。
その謎を解いても
次に雷伯軍がなんちゃら陣。
長引かないで頂きたい・・
【 信と羌瘣 】
温存ですね。
この先に信と羌瘣に頑張ってもらわねばならない展開が待ち受けているのでしょう。
となると
待ち受けるは・・原先生!
もとい、龐煖!
その場所に蒙恬がいて欲しい。
さて・・
温存とはいえ、疲れが取れないからって理由は・・
カッコ悪すぎ、不甲斐なさすぎ。
限界を超えて戦っていたのは信と羌瘣だけなんかい!
って突っ込みを入れたくなります。
楚水だって尾平だって干斗だって、みんな限界を超えて戦っていたはずです。
王賁の出番を作らねばならないのは分かりますが、
あまりにも唐突、あまりにもご都合主義。
クッソ長かった鄴攻め編のクライマックスですよ・・
やはり鄴攻め編は信以外のキャラのための章だったんですかね。
このままでいくと信に対してモヤモヤした気持ちのまま、章の終わりを迎えそうです。
【 いまさら戦術合戦?! 】
最終日ですよ。
李牧も王翦も急いでる割に慎重すぎませんか。
戦術合戦はここまで何度も見てきました。
繰り返し見てきたのです。
その結果が停滞感ですよ。
最終日くらい戦術に重きを置くことなく、怒涛の戦闘ラッシュでよかったんじゃないでしょうか。
ダラダラ続いてきた戦いのクライマックスまでダラダラさせる気なのか?
王翦中央軍に人気キャラがいない以上仕方ないのか?
いずれにせよ、この李牧の戦術がハッとさせらるようなもので、
王翦の打開策もハッとさせられるようなものでない限り、読者は納得しないでしょう・・この展開。
ここまで何度も何度も見させられてきた繰り返しのパターンなのですから。