【 キングダム 602話 あらすじ・ネタバレ 】
朱海平原
最激戦となった秦軍右翼。
決戦の日
先頭に立った飛信隊は
矢の如く突き進む――――。
【 飛信隊全開スタート 】
朱海平原十五日目。
大一番の幕開けを知らせる号砲が響き渡る。
「 ルオオオッ!! 」
飛信隊は戦闘開始から全開で飛ばしていました。
中央軍と連携して李牧軍を挟撃するには
秦右翼が一刻でも早く趙左翼を突破する必要があるからです。
河了貂は趙左翼にどれだけの力が残っているかを心配していました。
しかし―――
ここで予想外のことが起こります。
右翼横の森の奥の方から騎馬隊が移動している音が聞こえてきたのです。
ドドドドド
驚く河了貂。
「 まっ まさかっ! 」
今回の挟撃、王翦からの指示では、右翼が趙左翼を突破して中央の李牧軍に側面からぶつかり注意を横にそらしてから
王翦軍が正面から大打撃を与えるといった段取りのはずでした。
それが、飛信隊ら右翼の突破を待たずして、王翦中央軍が進軍を開始したのです。
河了貂は即座に作戦の変更を確信。
先に李牧軍とぶつかるのは右翼ではなく、中央軍。
それは李牧軍が正面の王翦軍に集中した時に、趙左翼を抜けた右翼軍が李牧軍の側面に突撃することを意味します。
つまり、王翦の意図は、右翼軍で李牧の首を取れということ。
「 オレ達が決定的な仕事をしないといけない・・ 」
【 朱海平原中央 】
王翦中央軍 対 李牧中央軍
開戦!
王翦軍の先鋒は第三将、田里弥。
「 蹴散らせェ! 」
田里弥の号令で槍部隊が李牧軍守備隊に突撃。
「 ぐ、押せっ 押し込め・・ 」
しかし、李牧軍の守備は堅く、槍部隊は突破出来ません。
田里弥はそれを見て騎馬隊に指示。
「 陀陣で破壊しろ! 」
王翦軍騎馬隊が前に出ます。
ドドドドド
李牧軍の部隊長は騎馬隊の動きを見て陀陣を波形突撃と判断。
すぐさま対抗する陣を守備隊に指示します。
「 向きを定めろ 点止陣! 」
ドンッ
ふっ飛ばされる王翦軍騎馬隊。
田里弥は李牧軍の守備の堅さ、現場での柔軟な対応から軍の知略が深いことを感じ取ります。
「 ・・・弓隊前へ 要を突け! 」
【 李牧軍本陣 】
王翦軍の波状攻撃をものともしない前線守備隊の働きを金毛は称賛します。
「 簡単に返した、だが決して簡単なことではない 」
そこへ李牧が現れ金毛に言います。
「 あんなものは何でもありませんよ 」
李牧はただ守るだけならば、いくらでも守れると考えていました。
たとえ左から秦右翼軍が攻めて来ようとも。
「 兵糧が尽きた秦軍が骨と皮になるまで、何回もただ守って、勝てばいいだけです 」
李牧の非情なる絶対的自信に言葉が出ない金毛たち・・・。
その時
「 急報っっ急報っ! ぎっ鄴から火急の知らせがっ! 」
内容を聞くまでもなく、その知らせが凶報であることを李牧は察します。
【 王翦軍 対 李牧軍 】
秦軍の将、田里弥と倉央が李牧軍の新たな動きに気が付きます。
それは、これまでの守備陣形から攻撃陣形への変化でした。
「 攻撃の陣・・・・ 」
「 なぜだ・・・ 」
そして後方の高台から、李牧軍の攻撃陣形への変化を見ていた王翦は・・
いつもの笑みを浮かべていました。
キングダム 第602話 END
【 キングダム 603話 考察 】
ついに激突した王翦軍と李牧軍。
鉄壁のガードポジションを取り、攻め疲れを待つ李牧。
それを承知で攻め続ける王翦。
王翦は鄴城の兵糧を減らす手を打っていました。
李牧は鄴城の兵糧が減らされることを想定していなかったのでしょうか・・
もし想定していなかったとしたら、過信しすぎですよね。
李牧ほどの知将ですよ、当然想定しているとおもっていましたよ・・。
【 スピード 】
王翦中央軍の動きによって、秦右翼はさらにスピードを上げて進軍しなくてはならなくなりました。
しかし、趙左翼にはまだ馬南慈も尭雲もいます。
それに龐煖も・・・
飛信隊だけでちゃっちゃっちゃと、やっつけていくには重い面々です。
それでも飛信隊は先頭切って李牧を目指さなければなりません。
馬南慈は元気ですから真っ先に飛信隊の前に立ち塞がるに違いありません。
ここで信を援護するのが亜光軍と玉鳳でしょう。
飛信隊は馬南慈軍を玉鳳らに任せて進軍。
次に立ちはだかるのは
尭雲でしょうか・・
龐煖でしょうか・・
個人的希望から、蒙恬との協力プレイで龐煖を討つことをを想定していますので、
ここは尭雲とします。
信と手負いの尭雲とでは、まともな一騎討ちが見られるとは思えません。
それに信はこの先にいる李牧とのご対面があるはずです。
戦略的にも尭雲相手にダメージを負ってる場合じゃありません。
戦闘ではない何かが尭雲との間であるのでしょう。
そしていよいよ李牧です。
ですがここで龐煖が登場するような気がします。
結果、李牧は戦線を離脱と・・・。
ここに書いたのはあくまで想像ですけれど、
ここまでをどれだけスピード感を持って原先生が描いてくれるかが心配です。
橑陽編ラスト時ぐらいのスピード感でお願いしたいです。
【 李牧 】
本当に鄴城の兵糧が減らされることを想定しておらず、
何の手も打っていないのであれば、過信凡将ですよ。
李牧軍が速攻で攻撃陣形に変化したところを見ると、想定外だったんでしょうね。
想定して手を打ってあるならば、バタバタせずに
「 ただ守って勝てばいいだけです 」
から。
おそらく李牧は鄴城へ向かいます。
そこで桓騎軍による鄴城での惨劇を目の当たりにしてしまうのでしょうか。
で、桓騎誅すべし?メラメラメラ?
悪党桓騎、正義の人李牧って構図をより明確にしたいのでしょうか。
もしここに書いたような展開になっってしまったら
アンタがもう一手先まで読んでれば鄴城は落ちなかったんじゃないの?
なんて感想を抱かずにはいられないでしょうね。