2020年8月27日発売日の週刊ヤングジャンプ2020年39号「キングダム」第651話を読んだのであらすじ・ネタバレ・感想をまとめました。
本記事はキングダム【最新話】651話のネタバレと感想をまとめた記事になります!
※ネタバレ注意です
【 キングダム 651話 あらすじ・ネタバレ 】
「魏」軍の到着を待たずして「什虎」軍に突撃を敢行した蒙武。
はたして同盟は成り、魏の軍は什虎に来るのか?
秦からの援軍は?
【 月知平原 】
右に千斗雲の軍、左に玄右の軍、そして正面には満羽の軍。
三方向から包囲され圧倒的に不利な状況の中、蒙武軍は正面の満羽軍に突撃。
一筋の矢となって中央を突破し、敵本陣を一気に叩く作戦に蒙武は打って出ました。
【 蒙武軍三万vs満羽軍三万 】
蒙武同様に什虎軍の総大将・満羽もまた先陣を切って蒙武軍と激突していました。
満羽は久しぶりの戦闘を楽しむかのように大暴れ。
矛を一振り二振りしただけで蒙武軍の騎馬隊を馬ごと数騎葬るほど。
その武力の前に一瞬たじろぐ蒙武軍騎馬隊。
それでも目の前に敵総大将がいるというこの絶好の機会を逃すわけにはいきません。
騎馬隊は満羽を取り囲むようにして一斉に突撃!
しかし、そこへ「満羽近衛兵団」が現れ、一瞬のうちに騎馬兵たちは駆逐されてしまいました。
近衛兵団の迅戈は勝手に一人で敵軍の中に突撃した満羽を軽率だと諫めます。
これに対し満羽は、蒙武が疲れる前に戦いたくてつい勇んでしまったと釈明。
鉄錘をぶん回して兵を刈り取る蒙武の姿に、どうしてもワクワクを抑えきれない満羽でした。
一方、袁馬の騎馬隊が足止めされ苦戦している状況から、蒙武は手練れが現れたことを確信。
この戦いに少数で臨んでいる以上、無駄に兵数を減らすわけにはいきません。
なによりその存在に対し本能的にスルー出来ない”何か”を感じとったのです。
蒙武は騎馬百騎を率い、満羽が暴れる場所へと向かいます。
【 蒙武軍本陣 】
本陣から戦況を見守る蒙毅。
蒙武が当初の狙いである中央突破を中断してまで、突然現れた敵の強部隊(満羽と近衛兵団)を討つために動いたことに驚いていました。
中央突破を中断するということは勢いを止めること。
当然左右に布陣している什虎軍に挟撃されやすくなることは明白。
いくら剛腕バカとはいえ、それがわからない父(蒙武)ではないはずなのに突破を中断したということは何か理由があるはずだと蒙毅は考えます。
おそらく父は、目的である本陣突撃に匹敵する何か(戦果)を敵強部隊に見たのだろうと。
ただ、蒙毅はそのこと以上に今の戦況を不気味に思っていました。
囲みの中に入って来た蒙武軍を左右の什虎軍がいっこうに挟み込んで来ないからです。
戦場を見据え、何か別の作戦が隠されているのではないかと不安が拭えない蒙毅でした…
【 什虎軍左翼・千斗雲軍 】
本陣の寿胡王から合図があるまでは動けない千斗雲。
目の前で満羽と蒙武軍が戦り合う状況を見させられ、焦燥感がハンパありません。
このままでは満羽だけで戦が終わってしまうのではないか?
自分の出番など訪れないのではないか?
焦れに焦れ、とうとう欲望が抑制を破壊。
まだ合図もないのに合図された気がすると部下に言い、蒙武軍へ突撃してしまいます。
【 秦の援軍 】
千斗雲軍が蒙武軍に突撃を開始した同じ頃、月知平原に「秦」の援軍が到着。
「韓」と対峙している謄軍からの二万でした。
その報せは本陣の蒙毅にもすぐに伝わります。
蒙毅が昌平君から聞いていた話では、軍を率いてくるのは謄将軍ではなく別の誰かのはずでした。
しかし軍を率い、月知平原に現れたのは謄将軍。
蒙毅は援軍を喜ぶも、謄将軍自らの出撃に不安がよぎります。
それは、什虎を落とすには”別の誰か”では難しいと謄将軍が判断したのだと想像に難くなかったからです。
謄は録嗚未と共に高台から月知平原の戦況を確認。
ふたりは蒙武軍相手に中央の軍だけで互角に渡り合っている什虎軍に地力の強さを感じます。
同時に什虎攻略に二万程度の援軍では到底足りないとも…
現在の戦況から、軍を謄軍と録嗚未軍とに分けて戦場に介入することを謄は決定。
謄軍一万は敵左翼に、録嗚未軍一万は敵右翼に向け進撃を開始します。
【 楚の援軍 】
謄軍が援軍に現れたとはいえ、それでも兵数差は歴然。
圧倒的に不利な状態であることは変わりありません。
この状況を打破するにはやはり「魏」軍の力が必要だと、本陣で蒙毅が焦れていたまさにその時、
ドドドドドと、近づいてくる凄まじい蹄音が月知平原に響き渡ります!
もしや「魏」軍!?
蒙毅がそうポジティブに考えたのは無理もありません。
しかし…
月知平原に響き渡る軍の到来を告げるその音は、媧燐が送った援軍によるものでした。
その数およそ三万。
内訳は項翼将軍率いる一万五千と、白麗将軍率いる一万五千の二軍構成。
項翼は「秦」相手の戦いにウキウキしていました。
キングダム第651話END
キングダム第651話感想と考察
この戦い、ここまでは大方の予想通りの展開でハラハラはしませんけれど、安心してまったりと見ていられますね。
長いキングダム・サーガですから、他の戦いとバランスを取る意味でも必要なベタ展開なのかもしれません。
人気投票で上位に来る人物も登場していませんし、なんか箸休め感が滲み出ています。
王騎が2位ってのが驚きでしたね…てっきりもっと下かと。
【 項翼・白麗vs謄 】
函谷関での熱い戦いが思い起こされます。
あの頃のキングダムは本当に面白かった……
白麗は姉の旦那である臨武君を謄に殺されています。
直接関係ないとはいえ、姉・白翠を悲しませる結果になってしまったことを悔やんでいるはず。
臨武君の仇というより、姉を悲しませた恨みと自責の念から謄を討つことに燃えるのではないでしょうか。
それにしても臨武君にはもったいない可愛いさ。
そして項翼はあの時、謄と互角の打ち合いを演じてドローに終わっています。
その決着をつけたいと思うでしょう。
【 録嗚未 】
個人的に録嗚未は、秦の中では亜光と並んで大好きな武将です。
この戦いに録嗚未がチョイスされたのは鱗坊のことがあってかと思いましたが、白麗が録嗚未にやられる画が想像つきません。
ほんと残念ながら。
ですから鱗坊の仇をとることは出来ないでしょうけれど、それでも録嗚未に見せ場は用意されているはず。
相手にうってつけっぽい敵将がいますよね。
玄右。
まだこの両者が戦うと決まったわけではありませんが、もし実現したら月知平原における戦いで最も楽しみな戦いです。
おっさん同士ゴツゴツとやり合って頂きたい。
そして録嗚未には勝利したにもかかわらず、また謄に「死んでしまいましたか…」ってイジられてほしい。
【 呉鳳明と井瀾車 】
呉鳳明には蒙武や満羽たちがワチャワチャやっている隙に、什虎城の城壁にまたあのデカい井瀾車をシレっとかけてもらいたいですね。
「見よ!これが井瀾車”改”だ!」
とか言って。
まあ、その可能性は限りなく低そうですが…
いずれにせよ、秦と楚の援軍武将がこれで登場済みとなりましたので、最後を飾るのが呉鳳明であることが確定しました。
什虎軍の軍師・寿胡王とのマッチアップが予想されます。
入場時が最も盛り上がる一部のレスラーや格闘家のように、呉鳳明も登場場面がおそらくピーク。
もしかすると什虎戦全体のピークになるかもしれません。
見逃せませんね。