2020年7月2日発売日の週刊ヤングジャンプ2020年31号「キングダム」第646話を読んだのであらすじ・ネタバレ・感想をまとめました。
本記事はキングダム【最新話】646話のネタバレと感想をまとめた記事になります!
※ネタバレ注意です
【 キングダム 646話 あらすじ・ネタバレ 】
亡き悼襄王の遺言により、次の王は太子・嘉ではなく、末子の遷と決まる。
予期せぬ事態に李牧と太子・嘉は落胆の色を隠せない。
郭開による李牧包囲網が迫る中、打開策はあるのか!?
【 邯鄲 】
悼襄王の遺言で次の王は末子・遷と決まり、李牧と太子・嘉は一派共々、大広間から追い出されました。
大広間を出て廊下を歩く李牧たち。
側近らは遺言は郭開が作り変えさせたに違いない、遺言の不正を暴きましょうと李牧に抵抗を促します。
側近らが口々に怒りを語る中、辺りに不穏な気配を感じていた李牧。
身の危険を感じたその時!庭に何人もの間者が現れ、李牧たちに矢を射ってきたのです。
李牧とカイネはいち早くそれを察知し、剣で矢を叩き落としますが、側近たちは何が起こったのかも理解せぬまま即死。
廊下にも間者数人が現れ、李牧たちに襲い掛かります。
この襲撃は郭開による仕業なのは明白。
李牧はカイネと共に嘉を守りながら、強行突破を試みます。
【 秦・前線地帯 】
邯鄲で起きた王位継承の異変は飛信隊の宿営地にも届いていました。
その報せを信と河了貂に伝えたのは蒙恬。
異変によって”荒れそう”だから前線をもう一度上げる可能性もあるので、本格的な設営は待つよう伝えに来たのです。
飛信隊を含む王翦全軍は、李牧復活の報を聞いた王翦の指示によって前線を一段下げている最中でした。
せっかく下げてんのに何だよそれ…と”荒れそう”の意味を訊ねる信。
河了貂が蒙恬の代わりに答えます。
かつての政と成蟜みたいに兄弟間の争いだと。
これに蒙恬が捕捉。
王位継承直前で末子が継いだことから考えて、太子側と衝突するのは明らか。
もし末子側が先手を打っているとしたら粛清されるのは太子と李牧たちだと信に話して聞かせます。
信は趙の王族たちに呆れ、振り回される李牧に対しても同情する思いを隠せません。
さすがに蒙恬も同じ思いでした…
【 邯鄲 】
広間で粛清の指示を出しつつ、報告を待つ郭開とその一派。
太子一派とされる各氏とその一族を討ったという報告が次々と郭開にもたらされます。
もちろん、地下牢から解放された賢人たちを討ったという報せも。
しかし、肝心の嘉と李牧を討ったという報告はいまだありません。
郭開は側近らに対し、人気も実力もあるあの二人だけは決して生かしてはおけぬ!と怒鳴りちらし、追撃の手を緩めるなと激。
ここが勝負時だと、郭開もわかっているのです。
その頃、
李牧たちは嘉を御車に乗せ、舜水樹と傅抵が押さえる北門を目指していました。
当然その動きは読まれています。
北門の前では郭開の指示ですでに大勢の兵士が李牧たちを待ち構えていました。
その数、李牧たち一団のおよそ五倍。
策など弄している暇はなく、李牧は一点突破を指示。
自らも馬を駆り、応戦の構えを取ります。
激突する李牧たちと王都軍!
御車を守りつつ李牧とカイネは奮戦。
同じ趙人同士なのに何故だと涙を流しながらカイネは戦うのでした。
やがて、圧倒的不利にも関わらず、兵数を半分にしながらも李牧一団は何とか北門から脱出。
王都軍は一団を追撃しますが、城外に待機していた馬南慈の軍がこれを迎撃。
嘉と李牧を北の「法紹」へ逃がす盾となりました。
【趙・法紹】
多くの犠牲を出しながらも、嘉と李牧の一団は「法紹」へ到着。
李牧とカイネは入城することなく、馬南慈軍に合流するためすぐに戻ることに。
法紹城門前。
とにかく生き延び、再起の日がくるまで気持ちを強く持ってくださいと嘉に別れを告げる李牧。
嘉はその場に泣き崩れ、自分たち王族の愚かさを嘆き、ただひたすら李牧に詫びるのでした。
【馬南慈軍・野営地】
馬南慈軍の中隊宿営地にまで戻った李牧とカイネ。
天幕の中、ひとり机に向かい趙の行く末を考える李牧。
そこへ馬南慈と傅抵の無事を報告するためカイネが訪れます。
すっかり憔悴しきっっている李牧。
カイネに弱音を漏らします。
おそらく嘉の王位継承はもう無理かもしれないと…
国の存亡が危ういこの非常時に、この国は、自分たちは、一体何をしているのかと嘆き、
さすがにちょっと疲れましたねと呟く李牧。
李牧の口から漏れた初めて聞く弱音。
これまでただひたすら趙国を想い働いてきた李牧を知るカイネは、弱音を呟く李牧のいたたまれない姿に涙があふれて止まりません。
これではまるで李牧を哀れんでいるかのようで失礼だと、天幕を出ようとするカイネ。
李牧はもう少し一緒に居てくれないかとカイネを引き留めます。
まるで子供が母親に一人にしないでと泣きついているような、そんな李牧の言葉に母性爆発のカイネ。
カイネは泣き崩れながら李牧の背中に身を寄せ、何があっても李牧の側に居ます、何があっても!と揺るがぬ思いを伝えるのでした……
キングダム第646話END
キングダム第646話感想と考察
さすがの李牧も王命(遺言)の前では為す術なし。
この時代、すでに徳治思想はあったはずなのに、李牧は自分が王になろうとは思わないんですよね…
立派というべきか、欲がないというべきか。
李牧ほどの人物ならばこれまでにいくらでもクーデターとか起こせたはずでしょうに…
やっぱ、軟禁状態が続いたせいで気力も体力も落ちてますね。
カイネは無理やりにでも肉とか栄養のつくものを李牧に食べさせるべきです。
人間腹が減っては何も出来ませんから。
李牧が鋭気を養っている間、我々読者は李牧とカイネの過去編を見ましょう。
【 李牧復帰計画 】
これで李牧一派は軍も含めて邯鄲とは距離を取ることになりそうです。
なんせ李牧も嘉も邯鄲の外にいますから。
そうなると、喜ぶのは秦軍であり王翦。
李牧が指揮しない王都軍など敵ではないと、邯鄲へ攻め込むでしょう。
秦軍にしても、兵を遊ばせている余裕などありませんからね。
劣勢に立たされた郭開が泣きつく先は結局、李牧か王翦しかいません。
李牧に泣きついた場合、李牧は嘉への王位禅譲か郭開の蟄居を条件に、邯鄲を守る約束を郭開と交わすのではないでしょうか。
泣きつかなかったとしても、李牧が出てこなければならない状況を郭開は作りそう。
王翦に泣きついた場合は、王翦は停戦条件として、いくつかの城を要求するのでは。
いずれにせよ、今の状況で、李牧が遷や郭開を守ってやる義理はありませんし、守る気もないでしょう。
やはり漁夫の利っぽい作戦で復帰を狙うものと考えます。
その時がくるまで美味しいものいっぱい食べて鋭気を養い、結果郭開よりも太った姿で登場したら面白いですね。
そしたら李牧のこと好きになるかも。