2020年月日発売日の週刊ヤングジャンプ2020年22/23号「キングダム」第641話を読んだのであらすじ・ネタバレ・感想をまとめました。
本記事はキングダム【最新話】641話のネタバレと感想をまとめた記事になります!
※ネタバレ注意です
【 キングダム 641話 あらすじ・ネタバレ 】
列尾で壁軍と合流した後、飛信隊は秦国への帰路に就きました。
連合軍の凱旋です。
【 秦国王都・咸陽 】
趙国「鄴」を落とした連合軍の凱旋を、咸陽の民は城壁の中で今か今かと待っていました。
そして飛信隊の凱旋日。
国門・函谷関を越え、飛信隊が王都・咸陽へ入城を果たします。
城壁、沿道には咸陽の民が一目見ようと大挙押し寄せ、身動きが取れないほどでした。
民たちの割れんばかりの歓声の中、飛信隊が沿道を行きます。
信はもちろんのこと、河了貂や羌瘣、淵や崇厳、田有らの名まで民に広く知れ渡っており、それぞれに名を呼ばれるほど。
この騒ぎの中、歩兵隊にも咸陽の娘たちが駆け寄り、戦いの労をねぎらいます。
尾平に至っては自分から娘たちに武勇をアピール。
民も兵も皆一様に笑みがこぼれる盛大な凱旋となったのです。
そんな信たち飛信隊を一段高い城壁の上から、政と昌文君が頼もしそうに見ていました。
【 村へ 】
帰還した兵達はそれぞれが武功に合わせて褒賞をうけとりました。
未だ帰還ができないでいる軍もあることから、論功行賞はまだ執り行われません。
それまでの間、飛信隊を含め各軍の兵達はしばし解散となります。
飛信隊の兵たちもそれぞれ一旦村へ帰ることに。
尾平は早く村に帰って東美とイチャつきたくて仕方ありません。
そんな中、干斗はふと信の家に興味を持ちます。
五千人将ともなればさぞかし立派な屋敷に住んでいるのですかと信に訊ねます。
一年近く前に信は大工の田有のとこに金を預け、家を建ててくれるように頼んでいましたが、まだ家を見に帰ってはいませんでした。
そのことを干斗に話していると、そこへ田有が現れます。
田有は身内から連絡を受けていたらしく、鄴攻めの間に家が完成したことを信に伝えるのでした。
すると横で話を聞いていた尾平らは俄然、信の家に興味を抱きます。
その結果、尾平が音頭をとり、信の家を皆で見に行くことに。
【 信の家 】
田有の案内で信の家を目指す一行。
小さな小屋を家と勘違いした信を諫めるように田有はボケてんじゃねぇと一喝。
隊長の家はあっちだと指差します。
一同が指差す方向を見やると、そこにはドデカい立派なお屋敷が建っていました。
やっかみ半分、誇らしい気持ち半分の尾平。
この日の夜、急遽 信の家で飛信隊のお疲れ会が開かれることになりました。
屋敷中に兵達とその家族を招き入れ、竜有と河了貂らが作る料理を肴に大宴会。
淵や岳雷らを前に、信は三日後に王宮へ呼ばれていることを話します。
それを聞いてピンときた淵は、将軍になるという話なのでは?と信に聞き返しますが、そこへ我呂が横槍。
将軍昇格とかは論功行賞の時に伝えられるのが普通だとし、信は下僕出身なんだから将軍にはしてやれないって話だと断言。
周りから空気の読めねぇ奴だなと罵られる我呂でしたが、我呂のいうことは最もな事でもありました。
これまで将軍になる者は、大なり小なりそれなりに家柄のある者が務めてきたからです。
【 三日後・咸陽 】
信は河了貂と共に咸陽を訪れます。
王宮の城壁の上、政と昌文君が二人を待っていました。
信と河了貂は列尾から朱海平原までの戦いを政に話して聞かせます。
政も昌文君も信の活躍を手放しで褒め称えるのでした。
話が一段落した時、政は信に実はな…と話を切り出します。
信が将軍になるには問題があるのだと…
三日前に我呂が言っていたことを思い出す信。
天下の大将軍になれとか言ってたくせに今頃そりゃないぜ~と焦る信に対し、そこまで深刻でもないからとなだめる政。
実は名前に問題があると伝えます。
信には姓がありません。
将軍になる以上、ただの信では”何となく”おかしいだろうと政はいいます。
姓を与えてやるから何がいいか考えろと信に委ねますが、嬴ぐらいしか思い浮かばない信。
お前が決めてくれよと政に丸投げしますが、政もいい姓が思い浮かびません。
政はふと漂のことを思い出します。
漂は影武者という大任に就くということで姓を与えられていたのです。
それは信も知らない初耳の話でした。
当時、政はよく李(すもも)を食べていました。
それを見て漂は姓を李(り)にして欲しいと申し出ていたのです。
つまり、漂は王宮で李漂となっていたのです。
信は幼き頃に漂と誓い合った約束を思い返します。
”絶対に二人の名を将来歴史に刻む”
信は躊躇することなく、自分も李(り)にすると宣言。
政もこれを快く了解。
こうして二千年以上も後世に武名を残すことになる「李信」という名前が誕生したのでした。
キングダム第641話END
キングダム第641話感想と考察
第641話は「緊張と緩和」でいうところの緩和の回でありました。
作中の誰もが笑顔を見せ、読んでいるこちらも自然と笑顔になるホッコリ回。
そして、ここに来てようやく史実に表れる「李信」とい名前が登場しました。
漂は一時とはいえ李を名乗っていた。
その李を自分に付けることで、二人の名を歴史に刻むという約束を叶えられると信は考えたのでしょう。
ちょっと泣かせる場面であったと思います。
【 論功行賞 】
「鄴」が落ちたとはいえ、趙国が滅びたわけではありません。
ですから一度に楊端和や桓騎、王翦らが咸陽に戻ることはないと思われます。
趙に関してはしばらく緊張状態が続くことは確かでしょう。
よって、論功行賞が行われるとしたら、王翦ら三将抜きで行われるのかもしれませんね。
【 昌平君の次の一手 】
昌平君は当然この先を見据えて作戦を練っていると思われます。
史実から解き放たれている現在の飛信隊をどこへ差し向けるのか?
それは韓ではないでしょうか。
そのフリが先だっての謄の登場でしょう。
史実では秦の国力を削るために鄭国という人物が韓から秦に派遣させられる話があります。
その後、あの有名な韓非の話へと繋がるのですが、はたしてそれが描かれるかどうか…
描かれた場合、原先生が韓非をどう扱うかが楽しみではありますが、キングダム的には地味すぎます。
(李斯の小者っぷりを見たい気もしますけれど)
この韓非の話と並行する形で韓との戦いが描かれるとしたら…
また長くなりそうな気がしますね。、