前回までのあらすじ
鬼丸と冴ノ山の立ち会いは五分で廻しを探る展開で幕を開けました。
鬼丸も一度は横綱という夢を見失いかけましたが、見上げるといつも横綱を目指し続ける冴ノ山の背中がありそれを見て育っていました。
取り組みでは鬼丸が冴ノ山が動いた瞬間に切り返し足技で上体を起こします。
そして櫓投げ“鬼楼”で冴ノ山を投げ勝利をします。
敗れた冴ノ山は涙を流しながらも全力で戦ってくれたことを感謝し弟弟子として鬼丸のことを誇りに思いました。
横綱刃皇との取り組みが決定し、見つめると穏やかな表情で鬼丸を見る刃皇がいました。
火ノ丸相撲【最新話】247話ネタバレ!
鬼丸のある日の記憶では一人の男性から凄さは認めているものの、一場所15日間を年6回戦い抜くには小さすぎ大相撲力士としてのハッピーエンドが見えない力士だと陰で言われていました。
今でもそのハッピーエンドが鬼丸にはどんなものかは分かりませんが、その小さな体で優勝決定戦の決勝までやってきました。
刃皇は自分が2敗して決定戦の決勝に立っていることに相撲の神による作為性を感じていました。
相撲の神によってこの状況が作られたのなら自分の引退を撤回させようと鬼丸を用意したものかもしれないと考えていました。
1度は破っても場所中に成長を続けて再び立ちはだかる鬼丸と戦うのは少し楽しみでもありました。
刃皇の中では不愉快な部分もあり、神が負けを望んでいるならその意志に逆らって自分の意思で土俵を去り自分が人を謳歌して神になると誓いました。
土俵の上では自分が相撲の神であると自負をしていました。
鬼丸が勝てば初優勝であり、刃皇が勝てば宣言通り引退となる可能性が濃厚となります。
その様子をモニターで見ていた大包平に天王寺や草薙たちが刃皇と戦った様子を伺います。
刃皇の恐ろしさは大勢の力士を一度に相手をしているかのような激しく移り変わる表情と取り口、さらに毎日顔を合わせている大包平ですら知らない一面がありました。
鬼丸が勝てなくても誰も彼を責めることはできません。
草薙も一度は見えた勝ち筋でしたが次の瞬間には見えなくなっており、今の刃皇がかつての大和国よりも強いことを感じ取っていました。
刃皇は今日の取り組みを素早い相撲で勝っていて余力が十分残っており、鬼丸は小関と冴ノ山との激しい相撲で体力を消耗しきっていました。
それでも鬼丸は何かを起こす力士と確信をしていました。
来賓のある国の大統領は待ち時間が多いくせにすぐに終わる相撲を見ていられず、なおかつその体格差に大人と子供の相撲と揶揄をしていました。
秘書に鬼丸と代わってやるように言いましたが秘書は真剣な表情でこの取り組みから目を離してはいけないと直感して言いました。
そして優勝を決める最後の取り組みが始まりました。
刃皇は複数の相を動じに発言させて無道の手綱を握り出だしで踏み込んできました。
その踏み込みを鬼丸は受け流し刃皇の体を回転させ弾きます。
横綱とは品格と力量を高い次元で合わせ持つ相撲の第一人者であるため、人は刃皇のことを品格に欠ける力士と例えていましたが、それでも圧倒的で支配的、神的力量によって長きにわたり横綱に君臨していました。
そして人は鬼丸のことを運命や神に抗いし者と例えているのでした。
火ノ丸相撲【最新話】247話感想!
いよいよ全てを決める一戦が始まりました。
かつては小さすぎるという評価で大相撲の土俵の上では長く生き残れないという評判を跳ね返してここまで辿り着きました
史上最強の横綱であり複数の相を同時に発言させて取り口を変えてくる刃皇へ消耗した鬼丸は勝機を見いだせるのでしょうか!?
土俵の上では相撲の神になっている刃皇に対して鬼丸はその神に抗う者です。
つまりこの取り組みでも何か人々の予想を覆す出来事が起こることに違いありません。
同世代の力士たちの期待を一身に背負って土俵に経つ鬼丸は頂点を倒して優勝をつかみ取ることができるのでしょうか!
そして同部屋の大包平ですら知らない刃皇の一面はこの取り組みで現れるのでしょうか?