前回までのあらすじ
いよいよ千秋楽の結びの一番である大関の草薙と横綱の刃皇の取り組みが始まろうとしていました。
その取り組みを見終わった40代の木村庄之助は立行司としての責任を一番しみた日と語っていました。
1敗は刃皇のただ一人で大包平は連敗で2敗に後退し、鬼丸と冴ノ山が2敗を守り続けていました。
刃皇が勝利をすれば最強のまま引退が決まり、負ければ4人での優勝決定戦が新たに始まります。
草薙は負け越しているとはいえその一戦の雰囲気は全盛期の大和国のような人ならざる気配が漂っていました。
鬼丸への敗戦から負け越しても理想を追い求めた結果千秋楽へたどり着きました。
横綱刃皇は間違いなく全盛期の大和国より強かったのですが、勝負というものは必ずしも強い方が勝つとは限らないという言葉を木村庄之助は残していました。
火ノ丸相撲【最新話】244話「刃皇と国宝世代」ネタバレ!
覚醒をして全盛期の大和国へとたどり着くことに成功した草薙でしたが、本気の力を出した刃皇が圧倒的な力で襲い掛かってきます。
草薙の必殺の型である右上手を振りほどき、大和国の目をもってしても負えないほどの速さで襲ってきます。
勝てば刃皇最後の土俵となりますがそれを証明するかのような圧倒的な力でした。
草薙は一瞬勝利をあきらめてしまいますが、取り組み直前の鬼丸の激励や国宝世代たちからの望みを団体戦のように託されたことを思い出していました。
そして大和国の横綱相撲とは程遠い悪あがきを見せ”河津がけ”を出します。
今は美学よりも勝って後ろへとつなぐことが最優先でした。
刃皇はその悪あがきに苛立ち、あっという間に右上手で草薙を投げ飛ばしてしまいました。
誰もが刃皇が勝利をして優勝を疑いませんでしたが、12日目から再出場していた大関の童子切が物言いをつけました。
協議に参加できるのは審判委員のみですが控え力士にも物言いをつける権利はありました。
協議の結果、刃皇の足の小指が蛇の目の砂を払っていて土俵から先に出ていたのでした。
これによって軍配差し違えで刃皇は屈辱の2敗目を喫することとなりました。
優勝決定戦が2敗の4人で開かれることも決まりました。
3年前にたたき上げられた無数の刃が刃皇に届く頃に大相撲はかつてないほどの盛り上がりを見せるという予言がこの時当たりました。
刃皇は国宝によって最後の花道を汚されたことよりも、己の弱さに腹が立っていました。
優勝決定戦とは最高成績者が複数出た場合に行われる本割外の取り組みのことで今場所は4人であるためくじ引きによってトーナメントが組まれました。
その結果は鬼丸と冴ノ山、刃皇と大包平という柴木山部屋、朝陽川部屋の同室同士の戦いが組まれました。
火ノ丸相撲【最新話】244話「刃皇と国宝世代」感想!
誰もが圧倒的な力で草薙を打ち破った刃皇の圧勝と思われましたが、童子切の物言いによって大きく展開が変わりました。
4人によるトーナメントによって優勝者が決定します。
冴ノ山が鬼丸へ約束をした大相撲の土俵の上で戦うという約束を果たす一番ともなりました。
刃皇は草薙への敗戦によっていら立ちを隠せず、微塵の隙もないほどの相撲を見せてくるの違いがありません。
本気の横綱でも圧倒的な力でしたが、そこに隙もなくなるという覚醒した刃皇へ大包平はどのように対峙をしていくのでしょうか?
そして鬼丸は冴ノ山を破って決勝へと駒を進めることができるのでしょうか?