前回までのあらすじ
優勝を決める鬼丸と刃皇の決戦。
冴ノ山はこれまでの戦いで疲弊をしていてもまだ強さが彼の中に眠っていることを確信していてエールを送り続けていました。
鬼丸は刃皇にすら廻しを取らせなかった三日月から廻しを奪うほどの力を持つまでになっていました。
鬼丸は刃皇に感謝を心の中では述べていて引退を引き留めていました。
二人の取り組みはがっぷり四つのまま長引いていました。
相撲の神に嫌われている鬼丸は皆が思う神にはなれませんが神に刃向かう異形として批判ばかりのこの地獄を闊歩する鬼神となることを決めていました。
そしてこの夏の取り組みは大相撲史に刻まれる大一番となるのでした。
火ノ丸相撲【最新話】249話感想!
鬼丸はすでに疲弊しきっていて気力だけで立っている状態でした。
それを見ていた人々は瞬きも呼吸も忘れて両者の刹那の煌めきを焼き付けようとしていました。
鬼丸の攻撃は刃皇の廻しには届きませんでしたがすぐに体を捻って体勢を立て直します。
鬼丸の怒濤の攻めに割り込む刃皇の勝負勘が押し切ります。
鬼丸は負けておらず刃皇が斬っても斬っても倒れることはありませんでした。
刃皇の張り手も躱し見切ります。
鬼丸の小さな相撲は大きな相撲に抗い続けた小ささを受け入れた相撲でした。
その相撲によって刃皇は後手に回っていました。
小さな体で大きな相撲を取る鬼丸は刃皇よりも相撲を堪能していたのです。
刃皇の素首落としも耐えきりそれが針の穴ほどの小さな綻びを刃皇に表すことに成功していました。
鬼丸との相撲は少しずつですが確実に刃皇の精神をすり減らしていました。
鬼丸の勝利への嗅覚がその綻びを逃しませんでした。
それは今までの地獄でとがらせた鬼丸の勝負勘でした。
刃皇もかつてモンゴルで相撲の練習をしていた頃の楽しさを思い出していました。
刃皇の櫓投げ“蒼天”と鬼丸の櫓投げ”鬼楼”がぶつかり合います。
波瀾万丈のこれまでの道のりが技の貴賤をなくし自由に土俵を駆け回ることができるようになっていました。
総合力では童子切や草薙の方が上かもしれませんが、一瞬の爆発力では鬼丸は誰よりも上回るのでした。
この運命を今までは呪っていたこともありましたが、今では応援してくれる仲間やしのぎを削ったライバルと出会えて今の鬼丸を作っていました。
鬼丸は全ての出会いに感謝をして”潮火ノ丸の相”を発動させるのでした。
いよいよ鬼丸と刃皇の優勝決定戦も最終局面へと突入していきます。
火ノ丸相撲【最新話】249話感想!
いよいよ鬼丸と刃皇の優勝決定戦も最終局面へと突入していきます。
全てのこれまでの出会いが鬼丸の最強の相を完成させることとなりました。
これまでの勝負での刃皇の綻びが一瞬の勝敗の結果へと大きく繋がるかもしれません。
鬼丸は勝利して刃皇の引退を引き留め、優勝することができるのでしょうか?
大相撲の未来は一体どのような道が開かれてるのでしょうか?
いよいよ火ノ丸相撲クライマックスへ突入していきます!